関節ニュートラル整体は関節を覆う膜を検査して調整する技術です。

脊椎の関節を覆う膜を大別すると、次の6種類が考えられます。

1、皮膚および皮下組織。

2、筋膜。

3、筋肉。

4、神経と血管。

5、椎間板。

6、靱帯。

関節ニュートラル整体で使用する技術は、主に軟部組織を整える方法と、関節を整える方法があります。

軟部組織を整える技術は具体的には、主に手を用いる筋肉や腱の他動運動と自動運動があります。

関節を整える技術にも、他動運動と自動運動があります。

1、皮膚に存在する外受容性感覚器。

2、関節に存在する固有受容性感覚器。

3、内臓に存在するない受容性感覚器。

具体的には様々な手技を駆使してこれらの感覚器を正常に改善する技術が関節を覆う膜なのです。

皮膚を引っ張るとすぐに元に戻ります。 皮膚の上から押してみるとへこんだタイヤが元に戻るようにすぐに復元します。

しかしながらもし下肢静脈瘤などが原因で下肢にむくみがあると、リンパ液が全身を循環するのは約12時間もかかるので、効果は半日遅れで現れるのです。

血液が全身を循環するのはわずかに40秒間。

例えると血液の流れは激流の川。 リンパ液は湖ということになります。

関節ニュートラル整体のベースであるカイロプラクティックが誕生したのは1895年。

世界の平均寿命は30歳でした。

現在の世界の平均寿命は72歳。 日本は男性が81歳で女性は87歳です。

私が言いたいのは、これまでの技術を60歳から90歳までの年齢の患者さんに適切な技術にアップデートする必要があるという事です。

関節ニュートラル整体のもう一つのベースはPNF(固有受容性神経筋促通手技)です。
小児麻痺の患者さんに有効な技術を慢性痛に適応できるように進化発展させたのです。

皮膚を触れたりこすったりしても固有受容性感覚器を整えることはできたとしても、関節に存在するない受容性感覚器に反応が起きることはありません。

同じように関節を整えたからといって、皮膚に存在する外受容性感覚器を整えることはほとんどできないのです。

このように基礎医学の知識があれば、触れただけで症状が軽減するという手技の限界がご理解いただけることでしょう。

「代替医療解剖」(新潮文庫)を一読すれば、カイロプラクティック、針、ホメオパシー、ハーブ療法、などに代表される代替医療が病気を改善する効果が思い込みレベルであることがわかります。

つらい症状を改善する効果があったとしてもおのずと限界があるのです。

したがってまずは専門病院で専門家の診断を受けることが大切です。

新型コロナウイルス感染症で学んだことですが、本当にその分野の専門家は少ないのです。

私自身この2年間様々なケースで行動が制限され、売り上げは大幅に減りました。

それがきっかけで、「三橋TV]をすべて見て、そこに登場する先生方の著作を可能な限り読みました。

その結果最新の経済学に知識を学ぶことができました。

正しい国家観と正しい貨幣観を学ぶことで普通に大学の経済学部を卒業した学生に負けないレベルになったと自負しています。

東大の法学部を卒業した方でも法律の専門家でしかないのです。

むしろ税理士の方が経済の専門家といえるのです。

慶応の経済学部を卒業された池上彰さんでさえも、正しい貨幣観にアップデートされたのはつい最近なのです。

閑話休題。

頭を小さくしたり、小顔にしたりすることはやせる以外には不可能です。

もともとジャガイモの様に凸凹の骨を整えることは不可能です。

世界の95パーセントは右利きです。

そのために利き足や利き腕を使いすぎるとほんの少し伸びなくなり、上肢や下肢の長さがそろわなくなるのです。

したがって長さをそろえることを関節が整った目安にしているとなると、もはや笑い話のレベルでしかありません。

限界はありますが、関節を覆う膜には復元力があるのです。

8方向に1ミリずれて復元する性質を最大限に生かして関節被膜を整える手技療法とリハビリテーションの応用発展形を学ぶことで関節の痛みを改善できるプロになりませんか?

そのために必要な基礎医学と技術だけではなく、自分の頭で考える応用力のあるセラピストになるうえでの教養も学べるのです。