関節ニュートラル整体は、手技療法とリハビリテーションを駆使して関節の弾力を改善する技術です。

人体には206個の骨から構成される200の関節が存在します。

それぞれの関節には8方向(圧縮、けん引、前後屈,左右回旋,左右側屈)にずれて復元する免震構造の様な機能が備わっています。

この機能が備わっているおかげで、関節を覆う膜の張力の数倍の力が加わったとしても衝撃が緩衝されけがを回避できるのです。

全身の関節の弾力の検査と調節を目的とした手技療法とリハビリテーションが関節ニュートラル整体です。

私は、これほど緻密なケアシステムは世界に類を見ないと確信しています。

習い事は最低でも1万時間はかかるという格言があります。

1日10時間で3年。

1日5時間で5年。

千日をもってはじめとなす(3年は辛抱しろというたとえ話)

万日をもって極となす(30年で道を究めることができるというたとえ話)

心理学に「学習曲線のプラトー」という言葉があります。

例えば幼児期にサッカーを習ったとします。

最初のうちは,全くできないことができるようになって楽しいかもしれません。

しかしながら誰でもスランプという状態に直面します。

近代サッカーの考えは,10歳までに4千種類の基本を身に着けるのが義務化されています。

よほど運動神経が劣っていない限り、大半の子供さんは技術が身に付きます。

やがて身長が急激に伸びた子が,今までできたことができないなる状態に陥ります。

これをクラムジーと呼びます。

身長が急激に伸びると支点がずれて一時的に体と神経系のバランスが崩れるのです。

才能あふれる選手であっても、「サッカーは努力だ」という言葉が出るのは,成功した選手こそがこうした事を経験し克服しているからなのです。

今までなんでもなく出来ていた技術ができなくなったり。

順調に伸びていた技術レベルがかえって低下したりすることさえあるのです。

そうした紆余曲折を経ながら突然技術は身に付くのです。

これは、20以上にわたりセラピストを育成してきた経験に基づいた事実です。

確かに、関節ニュートラル整体の技術ヲマスターすることは簡単ではないかもしれません。

しかしながらこの技術さえあれば生涯の生活の糧を得ることができるのです。

簡単にできないからこそ,生涯をかけてマスターする価値があるのです。

そのうえで大切なことは、技術レベルを最新の状態に更新する事です。

我々のライバルは同業他社ではありません。

超高齢化という時代です。

そしてともすれば怠けがちになる自分自身の弱い心です。

私自身、人に負けても,自分自身の弱い心には負けたくないので、これからも生涯勉強すると決めています。