関節ニュートラル整体は3本の柱から構成されています。  その内訳は、

1、手技療法。

2、体を整えるためのリハビリテーション。

3、体を整えることを目的とした筋力トレーニングです。

関節ニュートラル整体のベースの一つは、カイロプラクティックの最も効果的なテクニックであるモーションパルペーション&マニュプレーション(動的触診法と手技療法)です。

もう一つは、理学療法の進化発展形ともいえるPNF(固有受容性神経筋促通手技)です。

またこれからのセラピストにとって、調整を目的とした筋力トレーニングをマスターすることも必要不可欠です。

ほんの少し前までは、労働人口の9割は第一次産業(農林水産業)でした。

ところが現在は9割がサービス業です。

これが何を意味しているかというと、もはや自然に筋肉がついた患者さんを対象としていた時代ではないということです。

ヨガの簡単な前屈のポーズで脊椎の圧迫骨折が起きたり、骨挫傷が起きているという現実があるのです。

人類の歴史の中で文字になっているのはわずか5600年です。

そのほとんどの年代で平均寿命がわずか30歳だったことがわかっています。

つまり壮年期に感染症(ペスト、コレラ、赤痢、天然痘など)で死んでいたのです。

ワンちゃんや猫ちゃんの平均寿命が3倍近くに伸びたのは医療が進歩しただけではありません。

食べ物(ドックフードやキャットフード)が進化した事が大きな要因です。

健康を保つには、運動、栄養、精神のバランスが保たれていることが大切な要素です。

その中で人間の食べるものがあまりにもお粗末でした。

日本だけでなくヨーロッパにおいても、炭水化物だけを大量に食べて、タンパク質である鳥や魚や肉は年に1、2回もあれば良いほうだったという記録があります。

栄養に対して運動は、子供のころから重労働で鍛え上げられていたのです。

明治時代には、マスクもしないで、7歳から炭鉱で働いていた子供は平均15年間一日16時間の重労働に明け暮れて死んでいったそうです。

江戸時代には、体重が50キロに満たない人間が60キロの米俵を担ぎ梯子に登ったり、船に積み降ろしたりしていました。

カイロプラクティックが誕生したのは1895年です。

今から123年前といえばそのような時代だったのです。

平均寿命が男性で80歳女性で86歳を超えた超高齢化社会。

世界史と地理を学ぶことは、縦軸(歴史)と横軸(地理)の思考を習慣づけることにつながります。

また国語で考えず、数字で考える習慣も大切です。

関節ニュートラル整体をマスターするうえで大切なことは、常に自分で考えるセラピストになることです。

そのために大切なことは、歴史と地理を学び同じ過ちを繰り返さないということではないかと思います。

人間の能力なんてそんなに差はないのです。

平均以上の能力さえあれば、どなたでも究極の関節ニュートラル整体の技術はマスターできるのです。

大切なことは、常に自分で考え、マスターした技術をさらに進化させることを恐れない事です。

ダーウィンの進化論にあるように、生き残れるのは能力の優れた種ではなく変化した種だけなのです。

私のモットーは「否定はしないけど常に疑問を持つ」ということです。

やわらかい心と体を保つことで、どなたでも関節ニュートラル整体の技術はマスターできます!