9割の関節の痛みの原因は関節を覆う膜の不具合が原因です。

したがって関節を覆う膜(皮膚、神経、血管、筋膜、筋肉、靭帯、軟骨、関節包、椎間板など)の弾力を検査し調整する技術を学ぶことが何よりも大切です。

軟組織(筋肉、腱、神経、血管など)の調整には自動運動と他動運動があるのをご存知でしょうか?

筋肉や腱の長さが生まれつき短い方で拘縮がひどいケースは、いわゆるストレッチを丁寧に行っても柔軟性がほとんど改善しません。

拘縮した関節を極めながら行う特殊な収縮弛緩ストレッチを駆使することで初めて柔軟性が改善する方が半数なのです。

全身の筋肉の70パーセントは下半身に存在します。

したがって下半身の前面に対して、後面の筋肉の拘縮の改善が大切なのです。

その中でも特にハムストリングス(座骨下腿筋)やアキレス腱、足底腱膜の拘縮の改善が大切です。

私はPNF(固有受容性神経筋促通手技)を独学で学びその応用系であるPNF整体を進化させて現在のリハビリパターンを完成させました。

拘縮した軟部組織を改善する最高のリハビリテーションを完成したのです。

この技術は2022年現在では、関節ニュートラル整体普及協会の会員を対象とした認定セミナーでしか公開されていません。

幼児から高齢者まで、あらゆる年齢層の患者さんに最適なリハビリテーションが完成したのです。

まず最初に全身の関節の弾力を検査と調整を済ませます。

その過程で拘縮のひどい関節には自動運動で拘縮を改善することが大切です。

例えるとおでんを作る際に、ダイコンやジャガイモなどの硬い食材を下茹でするようなものです。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。

正常な関節は8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能が存在します。

この機能があるおかげで張力の数十倍の衝撃を10分の1以下に緩衝することができるのです。

このずれて戻る機能の存在を再確認したのは、世界最古の木造建築である法隆寺の昭和の解体修理の様子を本で読んだことがきっかけでした。

カイロプラクティックのもっ最も効果的な技術の一つである、モーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)を学び10年間にわたり実践していました。

その中で人体にある関節には拘縮が起きる一定のパターンがある事を体得していました。

人体の解体修理といえば解剖実習です。

私は専門学校では1日しかない解剖実習に疑問を感じていました。

そんな時にアメリカのカイロプラクティックの大学での解剖実習に参加する機会を得ました。

残念ながら私の期待以上の収穫はありませんでした。

ところがその経験は後になって花開いたのです。

なんと古代建築の棟梁(西岡常一、小川光夫)の聞き書きの本を読んで今までの疑問が氷解したのです。

皆様もご存知のように本は集中しなくては読めません。

音楽や音声を聞くのは車を運転しながらでもできますが本は読めません。

勉強するという事は、いかにして集中するかに尽きるのです。