腰痛、背中の痛み、首の痛みに加え、四肢の関節の痛み(股、ひざ、足、肩、ひじ、手関節の痛み)に苦しむ患者さんは今や3800万人を超えています。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。

健康であれば、それぞれの関節には8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムのような機能が備わっています。

それは巨大地震の衝撃を10分の1以下に緩衝する免震構造システムに勝るとも劣らない素晴らしい機能です。

この働きは関節の遊びと呼ばれるものです。

残念ながら、ねんざや骨折が起きたとしても、手術のプロはいますが、修理のプロを探すのは難しいのです。

これから関節遊びが失われるとどのようなことになるかについて書いてみます。

関節の遊びを意識するのは次のような体験をした人です。

先日脚立から落ちて左足関節の捻挫をした65歳の男性(茨城県つくば市在住)の症例です。

怪我をした際に、つくば市で最も有名な整形外科と言われる、岡野整形外科で足関節の靭帯損傷と診断されて固定のテーピングをされて来院されました。

ところが怪我をしてから3か月経過しているにもかかわらず、まともな歩行ができない状態でした。

やがて田植えが始まる時期に、まともに歩行ができない状態でしたので、不安で不安で仕方がないよご様子でした。

及川治療院に来院されて、関節ニュートラル整体の施術を受けたのは本日で8回目です。

結果として山を歩き回れるまでの状態に回復覚ました。

ご本人の感想は「けがをする前より体調がよくなった」ということでした。

足関節は19個の指の関節と7個の足根骨から構成されています。

これらの骨から構成する関節をあらゆる方向から一つ一つ検査して調整することを繰り返しました。

捻挫の場合、過剰に内反するケースが90パーセントです。

したがって外側の3本の靱帯の内のいずれかを損傷するケースがほとんどです。

しかしながらこの患者さんは3か月経過していた為か、靭帯の損傷は認められませんでした。

それは一つ一つの骨を1ミリ以下の運動範囲でずらすことでわかるのです。

この患者さんが痛みを訴えているのは関節の遊びが回復していないことが確認できました。

それだけではなく捻挫した足関節をかばって歩行し続けたことにより、仙腸関節、や脊椎椎間関節(腰椎、胸椎、頚椎、環椎後頭骨)が関節機能不全(弾力が正常ではなくなっている様子)が引き起こされていたのです。

8かい拘縮した全身の関節を改善する手技療法とリハビリテーションを受けたことによって見事に回復したというわけです。

改めてどのようなケースでも、全身の関節の検査と調整が必要であるということを再確認した次第です。

セラピストが、過剰な欲と手間をいとわなければいいのです。

どんなに優れた人間でもAIの解析スピードに名到底及びません。

関節ニュートラル整体の技術が自動化されるのはまだまだ先のことです。

あくまでも関節の弾力の検査と調整に限っていえることですが、私自身は自分の仕事を完ぺきに行って改善しないケースはふさわしい専門家にゆだねるべきだと考えています。

私の臨床経験は44年目に入りました。

還暦を過ぎた今、自分が臨床に携わることを制限し、高い技術を持ったセラピストを育てることに重点を置きたいと願っています。

正しい国家観と、正しい貨幣観を持ったセラピストを育成することが私の義務だと思う次第です。