2月5日、公益社団法人茨城県鍼灸マッサージ師会主催の講演を無事終了しました。

テーマは「鍼灸マッサージ師に役立つ関節ニュートラル整体」でした。

ご参加いただいたベテランの先生から「2時間30分があっという間に感じられたことは、まさに奇跡です」というご感想をいただきました。

結論を申しますと今回の講演は成功したと思います。

しかしながら完璧主義者の私としては、事前の情報収集が十分でなかったことを反省しました。

その理由は、全盲の受講生やそうでない受講生に対する説明は同じではないということに気づかされたからです。

例えるとサッカーの試合をテレビ中継するのと、ラジオ中継するアナウンサーの違いでしょうか。

デモンストレーションでその場で可動域が改善されたとしても、目が見えるか見えないかで反応は全く違うのは当然です。

途中でそのことに気づきましたが、目が見える先生にはあまりにも回りくどい説明になってしまうのです。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節があります。

その一つ一つの関節に備わった、8方向に1ミリズレて復元する衝撃緩衝システムの点検整備が、関節ニュートラル整体です。

関節可動域の説明と神経支配や筋肉の起止や停止をまず説明した後に、関節の自動運動を超えたたわみや遊び(関節の弾力)の検査と調整の大切さを講義しました。

ところがみればわかるというような先入観があるために説明が不十分なのです。

全盲の受講生を補助していただいているボランティアの方の説明を聞いているうちに自分の思い上がりを反省されられました。

そこでもう学校の高等科で教師をされている主催者の先生が助け舟を出してくれました。

「とても難しそうなので、実際に一人でも多くの先生に体験していただきたい」というリクエストでした。

そこで健常な先生、目が悪いものの全盲ではない先生、全盲の先生を脊椎と仙腸関節の調整をしました。

それぞれの方が「こんなにソフトな施術にもかかわらず、はっきりと可動域が改善され効果があることに驚いた」様子でした。

そこで全盲の方をアシストする方の丁寧な説明が耳に入りました。

その時に私が感じた衝撃は、とても言葉に表すことができません。

私が関節ニュートラル整体を考案したのは30年前です。

関節ニュートラル整体のベースは次の3種類。

1、カイロプラクティックの最も効果がある技術である、モーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)

2、理学療法の集大成であるPNF(固有受容性神経筋促通手技)

3、体のゆがみを整えることを目的とした筋力トレーニング

これらの技術の応用発展形が関節ニュートラル整体なのです。

皆様がもし20代であれば、これらの技術を1から学びその上で関節ニュートラル整体を学ぶことも良いでしょう。

しかしながら我々の人生には限りがあるのです。

ざっくりと歴史を振り返ることは必要かもしれませんが、そこは効率を考えるべきです。

振り返って考えてみると、私がまさに関節の修理のプロとして開眼したのは今から30年前のことでした。

それまでの不断の努力があってこそ、突然開眼したのです。

私は皆様に自分と同じような苦労を強要するつもりは全くありません。

できれば最短の日時で、最小の費用で関節ニュートラル整体という代替医療の世界に類を見ないテクニックをマスターしていただきたいのです。

岩を砕く志と、人並みの才能があれば、だれでも見えない世界が見えるようになるのです。