どのような業種でも通用する次のデータをご存知でしょうか?

それは、起業した会社の8割が開業して5年の間に廃業するという現実です。

残りの2割の8割がその後の五年以内に廃業しています。

言い換えると、開業して10年間生き残れるのはわずか4パーセントという厳しい現実があるのです。

戦後、経済成長率が7パーセントを維持していた時代はあらゆる商売がともに繁盛していました。

人口の増加、東西冷戦、朝鮮戦争による特需など日本を高度成長に導いた成長要因は、残念ながら今後すべて見込めません。

これからは、今までの成功事例は参考になる程度の価値しかないのです。

カイロプラクティックの最も効果的なテクニックである、モーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)を学ぶために、当行杉並区の荻窪で6年間のインターン生活を送りました。

その当時は、65歳以上の人口が7パーセント以下の時代です。

ところが現在では26パーセント超えてしまったのです。

瞬間的な力を用いるスラスト(ターグルコイル、ボデイードロップ、インパルス)を用いる頚椎のアジャストは、特に頸動脈にプラークがたまり始める45歳以上になると危険性が増します。

ましてや65歳以上ともなると事故の確率が増大します。

75歳以上の人口が8人に一人を消えた現在ではどうでしょうか?

このようにこれからのセラピストは、国語で考えないで数字で考えることで余計な不安が解消されるのです。

関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションが一体となったテクニックです。

これからどんな時代が来ても、患者さんとセラピストが安心して生活できるように考案された技術なのです。

「自然に任せる事がベストである。」という意見もありますが、私は信じられません。

私が子供のころの瀬戸内海は高度成長時代の影響でとても汚れていました。

ところが地元の人間のご努力で、アマもという海藻や水質浄化に役立つカキイカダを設置したりしたことでスナメリやカブトガニが戻るまでのきれいな海に再生したのです。

これは、人間の手を加えることではじめてなしえた偉業なのです。

私が失意のどん底にあったときに、成田さん新勝寺の大教上の位を持った密教の僧侶が来院されました。

当時未熟であった私は、その方の法力に感銘し、改名したり、家相を見ていただいたりしました。

「電話番号の様に数字が運命を決めるのである」というお言葉に納得しすべてを整いえたつもりでした。

ところがその4年後に放火による自宅の全焼火災を体験することになりました。

これは阪神淡路大震災の1年前のことです。

そこで「すべての災厄の原因は自分にある」と考え、一から勉強をやり直すことにしたのです。

今では他力本願におぼれる事なく、自分の心を見つめなおすきっかけとなった災難に感謝しています。

このようにして生まれた関節ニュートラル整体の技術は、生半可なものではありません。

技術を高めることはもちろん、自分の頭で考え、自分の言葉で話し、自分の意見を言うことができる、真の教養を身に着けたセラピストの育成を目指しています。

自分が人に言えないほどの苦労をしただけに、決して強要することはありません。

3歳に遭遇したバイク事故による頭がい骨骨折をはじめとする事故を5回経験しました。

そのために、幼いころから「生老病死」を考えざるを得たかったすさまじい経験を積んできました.

関節ニュートラル整体の技術をすべて伝えることは、おそらく私の生涯をかけても無理かもしれません。

そこは、自然の力を信じています.

瀬戸内海が回復したように、自分があえて言わなかった事や教えなかった事がわかる日がきっときます。

つまるところ、自分自身で悟るしかないのです。

衆知のとおり、私は教え魔です。

何とかして一人前にしてあげたいという思いが強いのです。

それだからこそ、あえて溺愛しないようにしているのです。