私はいわゆる家内制手工業ともいえる、手技療法とリハビリテーションを仕事としているセラピストです。
すべて機械化されていない仕事ですので非常に効率が悪いのです。
しかしながら、現時点では人間の手による繊細な技術でしかできないがゆえに、多くの患者さんの支持をいただいているのです。
本日の早朝に茨城県つくば市から来院いただいた患者さんを例にご説明させていただきます。
この患者さんは多発性硬化症あるいは硬直性脊椎炎、脊柱管狭窄症、変形性脊椎炎などの診断名がついている75歳の男性です。
私が考案した関節ニュートラル整体の技術をマスターしたセラピストで、さらにほんの少し応用力があれば、十分に対応が可能です。
例えば筋肉をもみほぐすような施術を受けると、バランスが崩れてしまい動くことが困難になってしまいます。
あくまでも関節を覆う膜のすべて(大別すると7種類あります)を必要に応じて緩めたりほどいたりしなければならないのです。
私のセミナーをレベル4まで終了したセラピストであれば、私にほんの少し指導を受けるだけで対応できます。
このような患者さんを数多く抱える及川治療院の仕事内容は、他の代替医療の技術レベルではまず対応不可能です。
言い換えると関節ニュートラル整体は、完全治癒がほぼ不可能であるようなご病気を抱えて苦しんである患者さんにでさえ対応可能なテクニックなのです。
もちろんすべてのセラピストが、あえてこのようなレベルまで経験する必要はありません。
しかしながらいざとなればできるレベルと、できないレベルでは比較しようがないほど差があるのです。
私が目指すセミナーは、参加したセラピストに究極の技術を伝授することをルール化しています。
具体的に例えると、寸止め空手と総合格闘技ぐらいの差があるのです。
私は向上しないことは恐ろしい。
42年の臨床経験を持っていても、仕事以外はほとんどのことを知りません。
したがって少しでもその恐怖心を克服するために、手技療法とリハビリテーションを極めた今だからこそ、勉強することはやめられないのです。
新型コロナウイルスの影響で、あらゆる分野に携わるサービス業の方々にご負担をおかけして申し訳ございません。
こんな時だからこそ正しい知識を持って冷静に対応することが大切です。
人間性が現れるのは、好調時と不調時です。
それだからこそすべてに感謝しお互い様の気持ちが必要なのです。
人に受けた恩は石に刻み、人に施した新設は忘れましょう!
当たり前のことですが、私の子供は、牛丼屋さんで食事をした時も、ラーメン屋さんで食事をした時も必ず「ありがとうございます!」と感謝申し上げるように教育しました。
そして少しぐらい知識があっても、自分が一番バカだと思うように努力しろと教えました。
それは関節ニュートラル整体のセラピストにも言えるのです。
おっとこれはすぐにのぼせ上がる、私自身に対しての戒めでした。
「ごめんなさい」