関節ニュートラル整体のベースは次の3本の柱から構成されています。
1、カイロプラクティックの最も効果的なテクニックである、モーションパルペーション&マ
ニュピュレーション(動的触診法と手技療法、以下MPと略す)。
2、理学療法の集大成であるPNF(固有受容性神経筋促通手技)。
3、体を整えることを目的とした筋力トレーニング。
上記の技術を学ぶだけでも相当な時間と費用がかかります。
しかしながら関節ニュートラル整体の基本と応用をマスターすることで、最小の費用と時間でこの技術をはるかに超える技術がマスターできるのです。
具体的に頸椎の調整に対するカイロプラクティックの検査法と調整法を例に説明してみます。
頸椎椎間関節は胸椎や腰椎と異なり椎間板にヘリ(ボンルシュカ関節)があります。
したがって回旋はやりやすいが側屈や前屈、後屈の動きに制限が生じるのです。
頸椎の関節の遊びは前後屈、左右側屈、左右回旋、圧縮、けん引の8方向です。
回旋の動作を厳密に分解すると、後ろから前の回旋と前から後ろの回旋があります。
それに伴った左右の側屈と前屈、後屈があるのです。
この運動が下部頸椎を支点にしているか、上部頸椎を支点にしているかを区別しなければならないのです。
皆様がイメージしているアジャストメントは、検査と調整においてあまりにもアバウトといえませんか?
その調整は28パーセントを超えた65歳以上の高齢者に対して安全確実といえるでしょうか?
12・5パーセントを超えた75歳以上の後期高齢者に対応できるテクニックといえるでしょうか?
またリュウマチ性関節炎や感染性関節炎、化膿性関節炎などのように化学療法との併用が必要不可欠な関節炎に対応できる技術でしょうか?
明確に言えることは、「この世の中にうまい話はない」という真理です。
人間には欲望があります。
欲望があることでさらなる進化を目指しすべての技術が向上することも事実です。
しかしながらその一方で過剰な欲望によって身を持ち崩してしまう危険性をあるのを忘れてはいけません。
恥ずかしながら私も若いころに、3年間ほどパチンコにはまり多額のお金を浪費した経験があります。
全てMPで稼いだアルバイトのお金でした。
そこで「欲張らなければ確実に勝てる、しかしそれだと面白くもなんともない」という事を勉強したのでそれ以来あらゆるギャンブルに一度も手を出したこともありません。
出来れば経験しないで真理に到達すればよかったのですが、そんなに甘いものではありませんね。
6年間の修業時代に私は脊椎矯正のテクニックを師匠や学校(長生学園)の先生や、先輩たちから教えてもらえるという甘い考えがありました。
ところが現実には自分で考えて創造する以外の道はなかったのです。
しかも19歳から初めてその糸口が見えたのが40歳(PNF整体の発見)でした。
PNFの技術を駆使して人間の関節のねじれとそれを調整する方法が見えたのが(1999年)に関節ニュートラル整体の発見です。
それから現在に至るまで関節の調整の精度を上げ現在の99パーセントの完成形に至るまでの道は困難を極めました。
趣味のヘラブナ釣りという遊びがなければ本当に気が狂いそうな日々でした。
現在でも睡眠時に様々な場面が出てくるのです。
それくらい寝ても覚めても考えて、考えて、考えているのでしょう。
儲け仕事をするのではなく、一つ一つの動作に自分の魂を打ち込む施術を当たり前に行っているのが私の日常です。
またそれができるかどうかは別として、自分の講義を受ける人にはこのような信念で施術を行ってもらうように指導しているのです。
確実に言えることは、関節ニュートラル整体は生涯をかけてマスターし、仕事にする価値がある技術なのです。