全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
正常な状態の関節は、それぞれが8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムのような機能があります。
それは巨大地震の衝撃を10分の1以下に緩衝する免震構造システムに勝るとも劣らない素晴らしい機能なのです。
関節を覆う膜(皮膚、筋膜、筋肉、神経、血管、靭帯、腱、軟骨など)の不具合の検査と調整をシステム化したテクニックが関節ニュートラル整体です。
関節ニュートラル整体は次にあげる3本の柱から構成されています。
1、筋力トレーニング。
2、カイロプラクティックの最も効果的なテクニックであるモーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法、以下MPと略します)
3、理学療法の究極のテクニックであるPNF(固有受容性神経筋促通手技)。
この3種類の技術をいわゆる関節の弾力を正常にすることを目的に進化発展したテクニックが関節ニュートラル整体です。
206個の骨のうち106個は足首と手首(足関節と手関節)にあるのです。
残りの100個の骨のうち、頭がい骨は15種23個。
肋骨が24個です。
残りの骨は53個。
肢は大腿骨、脛骨、腓骨、膝蓋骨が左右合計で8個。
上肢は上腕骨、橈骨、尺骨が左右合計で6個。
つまり残りの脊椎や骨盤、肩甲骨は39個しかないのです。
脊椎が24、肩甲骨が左右合計で2個。
寛骨(腸骨、恥骨、座骨)が左右合計で6個。
仙骨が5個。尾骨が3から5個。
成人であれば癒合して1個の骨となる仙骨を何個の骨と数えるかで約206個となるのです。
このように骨格の構造から考えると脳や脊髄といったいわゆる中枢神経を守るために、様々な骨がずれて戻るいわゆる免震構造システム簿ような機能で大切な組織にダメージが及ばないようにしていることがわかります。
ガッチリすることもできるし、その反対に柔らかくなることもできるのです。
空手の達人は素手で自然石を割ることもできるし、やさしく人の頭をなでることもできるのです。
閑話休題。
昨日のレベル2のテーマは足関節の調整でした。
今回は7個の足根骨19個の足指の骨(基節骨、中節骨、末節骨の合計)をひつつ一つ検査して調整するテクニックを講義しました。
まず最初に腹臥位で調整し、次に仰臥位で一つ一つの骨を調整します。
そのあとで基本パターンの操作を行うことが、大切なのです。
この技術を使用するのは、いわゆる五十肩のように、最低で3か月最高で2年継続する重症なケースです。
また複雑骨折や関節リュウマチなどの重症なケースにも欠かせない技術です。
その後大切な用事があったために足関節や足の指のリハビリテーションは省略させていただきました。
このテクニックのすごさは、単に痛みを改善するだけではなく、スポーツのパフォーマンス向上にも即効性があります。
ところで省略させていただいたリハビリテーションは来月講義しますので忘れそうになったら教えてください。
実は昨日も講義するはずだった内容と全く違ったことをやってしまいました。
でも全くのアドリブの方が皆さまに喜んでいただけたようです。