私の臨床経験は今年で41年になります。
その経験を通してはっきりと言えることは、究極の手技療法とリハビリテーションから構成される関節ニュートラル整体は、技術だけではなく魂だということです。
どんなにテクニックが優れていても魂が入らなければだめだということです。
セラピストを志す皆さまは、手技療法をどのような仕事(作業)とイメージしているでしょうか?
全身には206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
206個の骨のうち106個は手首と足首の関節にあります。
大半の関節の痛みは腰痛や肩こり、首の痛みから始まります。
年齢が重なる(45歳以上)とやがてひざ関節や股関節の痛みを体験します。
さらに高齢化すると(65歳以上】やがて肩関節やひじ関節の痛みを体験するのです。
いわゆる五十肩(頚肩腕症候群)は最短で3か月、最長で2年で回復する症状です。
このような痛みは、股関節やひざ関節や足関節でも同様におこります。
65歳の人口が7パーセントであった時代にはあまり見ることがなかったのですが、28パーセントになった現代では珍しいことではありません。
統計が開始された昭和36年には100歳以上の人口は、わずか136名でした。
ところが現在では6万8000人を超えています。
余談ですが長寿を祈念して贈られた銀杯が、今は銀メッキだそうです。
第二次世界大戦が終結したのが1945年(昭和20年)です。
その2年後に日本人男性の平均寿命が初めて50歳に到達したのです。(女性は53歳)
戦後73年を経て平均寿命が30年以上に達する時代を誰が想像できたでしょうか?
通常の変形性関節炎が体重負荷がかかる脊椎や下肢の関節から始まるのに対し、手首足首の関節から中心の関節に症状が進行するのが、リュウマチや膠原病といったいわゆる自己免疫疾患による関節炎です。
現在では難病指定になっているリュウマチ性関節炎。
国を挙げての研究によって生物学的製剤(オレンシアなど)が開発され満足に歩けない患者さんや、歯磨きでさえ困難なほどの指の痛みから解放されるなどの効果が出ています。
関節ニュートラル整体の施術も適切な薬との併用で格段に効果が上がるようになりました。
ご存知のように病気の半分は後天的な原因で発症し、残りの半分は先天的な要因で発症します。
残念ながら、遺伝的要素が病気の半分の原因である以上、現代医学ではどうしようもない部分が在るのが現実です。
東京大学準教授の川口明先生らのグループの研究によって関節炎が重症化する原因(H1F2Aと言うたんぱく質の異常)が発見されました。
しかしながら現在のところ治療法は開発されていません。
今後のさらなる研究を期待するばかりです。
手技療法とリハビリテーションの進化発展形と言える、関節ニュートラル整体が開発されて20年になります。
私は、この間絶え間ない技術の改善に励んできました。
関節ニュートラル整体のテクニックが再現性が在り、やる気があれば誰でもマスター出来るものであることは私以外にセラピストが育成されていることを見れば一目瞭然です。
セラピストを目指す人間は、改善可能でありながらそれができないでいる人間の役に立ち帯、助けたいという心の持ち主が大半です。
そうであるなら、それができる技術をマスターできるセミナーに参加するべきだと思いませんか?
私はカイロプラクティックの優れた先生のもとで6年間のインターン生活をしながら夜学の専門学校を卒業しました。
もし私が正規の医学の道を歩んでいたら関節ニュートラル整体は生まれなかったことでしょう。
自分自身大学を卒業していないので負い目がないといえばうそになります。
それだからこそ現在でもなお不断の努力を継続し続けられるのかもしれません。
どんなにたくさんの本を読みたくさんの知識を得たとしても、自分で考えると言うのは全く別な物です。
「やみくもに否定するのではなく、疑問に持て」と言うのが私の信念です。
自分に頭で考え、自分の言葉で話し、自分の意見を言うことができるセラピストの育成を確実にできているという自負があります。
確かに関節ニュートラル整体の技術の創設者は私です。
しかしながら、私が創設した関節ニュートラル整体普及協会は、会長の私にでも自由に意見が言える雰囲気なのです。
技術の習得に関する限り、上下の分け隔てなく究極の技術を探求する場なのです。
まさに私が理想とするダイバーシティが構築されている協会です。
やる気があればどなたでも一流のセラピストになれるのです。
そこに何としても困っている患者さんのお役に立ちたいと言う魂が込められていることが何よりも大切なことなのです。
3月17日のレベル3のテーマはBBT (脊椎椎間関節の調整)でした。
そのあとの新年会の一次会は、和気あいあいとした雰囲気でなぜか無言で過ごしました。
その理由はカニの食い放題が原因でした。
その時もカニの足を折りながら、頸椎椎間関節の調整についてすごいひらめきがおきました。
それは今まで無意識にやっていた頸椎椎間関節の屈曲の調整についてでした。
カニの足を折りながら、屈曲方向におる頸椎椎間関節の調整にハッと気づくなんて、、、、。
なんてことでしょうか・・・・?
このように何とかして患者さんを助けたいと考えているからこそひらめきがおきるのです。
いつもいつも何をしていても頭の中は関節ニュートラル整体の技術の開発とその技術をいかにして弟子たちにわかりやすく伝えるかでいっぱいなのです。
人の話を聞いていないのも、話が飛ぶのも常に考えているからなのです。
これは全くいいわけですが。
いずれにしても、生まれた時よりも少しでもましな魂になってあの世に返ることが人生の目的ではないでしょうか?
少なくとも私の人生の目的は、関節ニュートラル整体の技術を世の中に広めて、結果として多くの人を救い、少しでもましな魂になることだと考えています。
セラピストを目指す皆さまはいかがでしょうか?