関節ニュートラル整体は3本の柱から構成されています。
それは、
1、モーションパルペーション&マニュピュレーション(カイロプラクティックの最も効果的なテクニックを進化発展させたものです)
2、PNF(固有受容性神経金促通手技を関節被膜の調整のために進化発展させたものです)
3、筋力トレーニング(超高齢化社会に合わせて開発されたメソッドです)
関節ニュートラル整体のテクニックをすべてマスターしていただくために私は本当に一日中考えています。
私の患者さんで目の手術で有名な先生がおられます。
ある時先生が「手術がうまい下手は、手先が器用なだけではなくて脳の問題なんです」「技術がうまくなくても問題ないのです。要するに自分のレベルを自覚して、難しいケースはうまい先生に任せればいいのです」というお言葉をいただきました。
そこで私は、最新の脳科学を学ぶ必要性に目覚めました。
それは、どのようにすれば効果的に記憶することができるかという点です。
皆さんも難問は分けて考えよという言葉を聞いたことがあるでしょう。
つまり分解することで10倍も効率的に記憶することができるのです。
これはオペラント条件づけと言って、犬を使った実験が有名です。
レバーを押すと餌が出る仕掛けの実験装置があります。
それをさらに複雑にして、丸と三角形のライトのうち丸がついたときにレバーを押したらエサが出るようにします。
悪戦苦闘の末犬は法則を学習することができるのです。
この実験を1、レバーを押すだけで餌が出る学習。2、ライトがついたときに餌が出る学習と言う具合に分解させて学習することで作業効率が10倍にアップすることが確認されています。
このような脳の働きは、動物であっても人間であっても同じなのです。
人体には206個の骨から構成される約200の関節が存在します。
それぞれの関節には1ミリずれて復元する免震構造システムのような衝撃を緩衝する機能が備わっているのです。
骨格を適切にずらすことで初めてこの機能を回復させることができるのです。
一般の方は、本当に手術が必要なケースを除いて手術をするべきではないのです。(しかしながら、関節ニュートラル整体で修理が不可能と確信できるケースは適切な専門医に紹介状を書いています)
公式を丸暗記するような方法は応用は効きません。
九官鳥のように意味のないことでも記憶出来るのは中学生までです。
高校生以上は興味あることしか記憶出来ないようになっているのです。
脳科学の最新情報が書かれた本を7冊以上読んで初めて、ようやくどのように講義してそしてどのような方法で技術指導すれば効果的かがわかりました。
この知識を今後の指導に役立てて、より一層関節ニュートラル整体の技術指導が確かなものになるようにしたいと考えています。
自分が考案したものだからあまりにも簡単に指導してしまいましたが、ここにきてようやく学ぶ側の気持ちが理解できたようです。