腰椎椎間板ヘルニアの95パーセントは改善できます!
その理由は腰痛が改善しない原因が椎間板ヘルニアそのものにはないからです。
したがって全身の関節の可動域を改善しかつ弾力を改善することで100人のうちの95人は改善できるのです。
その根拠を詳しく解説します。
その前に1000人規模のビックデータを紹介します。
椎間板ヘルニアは20代で1000人中500人。
60代では1000人中800人。
腰痛を自覚しない、20歳から80歳までのあらゆる年齢の1000人中600人が腰椎椎間板ヘルニアがみられました。
そこで得られた結論は腰椎椎間板ヘルニアそのものは腰痛の原因ではないというものでした。
このデータは30年以上前に公開されたニュージーランドレポートによるものです。
日本でもこの3倍の3000人規模の調査が行われました。
その結果は米国で行われた調査とほとんど変わりませんでした。
MRIの発明ががノーベル医学賞を取得したのはわずか20年ほど前のことです。
生きたまま人体の内部を観察できるようになった結果、脳やせき髄といった中枢神経の研究が飛躍的に進化発展しました。
椎間板ヘルニアも対物すると4パターンがあることが解明されました。
1、せんば脱出型
2、分離脱出型
3、膨隆型
4、脱出型
このうち1と2のヘルニアの状態が酷いケースは、出血がみられます。
そこでマクロファージ(貪食細胞)が出現しヘルニアそのものを処理してしまうのです。
一方で出血のない軽度のヘルニアは自然治癒することがないのです。
したがって手術の対象となるのは、3、と4の軽いヘルニアのケースなのです。
腰椎椎間板ヘルニアの症状(腰痛と下肢痛やしびれ)の80パーセントは3か月で改善します。
残りの20パーセントの大半が6か月で症状が改善します。
ところが再びMRIによる検査をしてみるとヘルニアそのものは改善しないのに症状が改善しているのです。
その理由はヘルニアによる圧迫を受けている組織(主に神経と血管)がほんの少しやせていくために引っ掛かりが解消するからだと想像できます。
私が考案した関節ニュートラル整体は全身の関節の保守点検システムです。
この技術をもってしても改善できないケースは、脊椎の手術の専門医をご紹介するのが及川治療院のルールです。
前述のとおり糖尿病や高脂血症があり回復までに2倍の時間を要するケースでも4か月目には改善の兆候が見られます。
全体の80パーセントの患者さんは6週間経過すると改善の兆候が見られます。
このパターンに当てはまらないケースは注意が必要なのです。
私は最先端の技術がある専門にがどのような対応をしているかを注視しています。
今年の8月に85歳の女性の患者さんをご紹介したところ、このケースは待ってはダメだと診断されトリアージの結果緊急手術となり症状は全快しました。
一方で私が関節ニュートラル整体の技術を駆使しても改善に導くことが困難なケースが2名ありました。
両名ともに「ノイロトロピン」という神経がやせる薬を用いることで、症状はほぼ全壊したのです。
勿論お二人ともMRIによる検査で「まだ手術するのは早い」という診断でした。
お二人ともに変形性脊椎症、脊椎分離すべり症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症という診断がなされましたので、手術は最高レベルの術式が不可欠だと診断されたのです。
お二人とも変形や奇形そのものは全く改善されていません。
しかしながら症状は90パーセント改善されたのです。
勿論お二人ともに全身の関節の弾力を改善したのです。
そして現在でも関節の拘縮を予防する施術を受けています。
全身の関節弾力の調整をせずに化学療法だけを行ったとしても効果があるのかは正直わかりません。
しかしながら下肢に痛みやしびれを伴うケースにおいて、総合的なケアーが必要不可欠であることは容易に想像できます。
脊椎の手術の完治率はわずか20パーセントです。
しかしながら術前術後に関節ニュートラル整体による全身の関節点検を加えることで完治率は飛躍的に高まるのです。
ケガは時間の経過で改善します。
一方で失われた弾力は時間の経過だけでは改善することはないのです。
これからの時代を担う皆様。
手技療法とリハビリテーションの進化発展形といえる「関節ニュートラル整体」を学びませんか?