足根管症候群の関節ニュートラル整体のアプローチについて書いてみます。

まず最初に、足根管症候群も手術以外で改善しないケースがありますので注意が必要です。

それは入浴すると症状が悪化する状態です。

このようなケースは日本足学会の認定医または足関節のベストドクターの診察を受けるとよいでしょう。

一方で適切な関節のケアーを行うことで症状が改善するケースもあります。

足の骨は左右それぞれ26個です。

26個の骨から構成される関節の遊びを検査して確実に改善する技術が関節ニュートラル整体です。

圧縮けん引に加え6方向つまり合計8方向の関節の遊びの検査と調整を確実に行うことが必要不可欠です。

勿論下肢の神経は90パーセントが腰椎椎間関節及び腰仙関節、仙腸関節で圧迫が起こります

ので注意深く検査します。

言い換えると症状が出ている関節だけではなく、全身の関節の検査と調整が必要不可欠なのです。

私の考えでは、圧迫を取り除くことで神経が引き締まるケースは症状が改善すると考えています。

したがって、前述したとおりお風呂で温まると症状が悪化するケースを除いては関節ニュートラル整体の適応と考えられます。

神経や血管、筋肉や腱などの軟部組織が入れ替わるのは3か月。

したがって効果が表れるのは早くて1か月遅くても2か月と考えましょう。

施術の目安は次の3パターンです。

1・完治もしくはほぼ完治

2、症状が改善するが完治はしない

3、症状が悪化するまたは変わらない

2のケースは関節の状態が非常に悪くやがて手術が避けられない可能性がありますので専門医の診察を受けたうえで患者さんのご希望を優先したうえで施術をします。

3のケースは手術が必須となりますので専門医をご紹介します。

しかしながら全身の関節可動域を改善する必要があることを丁寧に説明することが大切です。

足関節の痛みが続くと反対の足に過剰に体重がかかるために全身の関節運動のバランスが崩れます。

少しずつ悪化していくケースに対しては我々は慣れが生じてしまいます。

やがて日常生活に支障が生じるようになって初めて整形外科を受診することになるのです。

残念ながら整形外科の初診にかかる時間はわずか7分といわれています。

したがってどんなに効率よく注意深く診察をしたとしても3割的確な診断と治療ができるはずもないのです。

全身の関節可動域の検査をして初めていわゆる取りこぼしのない検査と治療ができるのです。

ヨガやストレッチが流行しています。

しかしながら靭帯だけではなく、筋肉や腱などの軟部組織も本来の長さを超えて伸びることはありません。

魚や肉を調理している方なら、筋肉は伸びないのがわかります。

それなのになぜか筋肉は努力すれば伸びるという都市伝説を信じてしまいます。

私のイメージではいわゆる軟部組織であっても、柔道着などのいわゆるストレッチ素材ではないものを伸ばすようなイメージで施術や体操を指導しています。

つまりほんの少し緩めて戻すイメージです。

このようなイメージと適切なケアーを習慣化することで初めて完治率が95という数字が維持できるようになるのです。

関節の遊びを最適化することで、関節の中を通る神経や血管が引き締まる結果、症状が改善するのです。

皆様はいかかお思いでしょうか?