炎症の5大兆候という言葉をご存じでしょうか?

それは、

1、発熱

2、発赤

3,腫脹

4、疼痛

5、機能障害

の5種類です。

この中で我々が日常経験する症状は、4の疼痛と5の機能障害です。

例えば、80パーセントの方が回復までに1週間かかる筋膜の損傷であるぎっくり腰や寝違えという症状があります。

この場合3日は痛みが増して、7日で損傷(筋膜の微細なケガ)が改善するという事です。

痛みが出た直後に来院する患者さんも珍しくはありません。

関節ニュートラル整体・及川治療院がある茨城県牛久市は筑波研究学園都市に隣接したいわゆるベッドタウンです。

ギックリ腰になったばかりの患者さんから電話をいただくことは珍しくありません。

車の乗り降りができるようであれば、念のためコルセットをして来院することをお勧めしています。

筋膜の損傷は痛みが出てから3時間以内であれば炎症が悪化していない状態なのです。

何を言いたいかというと、炎症が悪化する前に施術を受けるタイミングを逸した場合は、3日間患部の安静を保ってから制術を受けるのがベストであるという真実を知るべきという事です。

しかしながら患者さんは、そんなことはどうでもいいから少しでも楽になりたいという思いから病院に行ったりする方が大半なのです。

ひどい筋肉痛を経験された方はわかると思います。

筋肉痛は数時間経過してから炎症が悪化します。

そして3日で完全に改善します。

筋膜の損傷は、80パーセントがその2倍の1週間で改善するケガなのです。

筋肉に穴があいた状態が、肉離れ。

この場合は回復までに4週間を要します。

筋肉が断裂した重症なケースは、回復までに12週間(3か月)を要するのです。

100パーセントのパフォーマンスが要求されるスポーツ選手は、このような筋肉の断裂を経験して引退する例が大半なのです。

骨を覆う膜が損傷した際に大騒ぎするべきなのです。

全身の関節の可動域と弾力を検査してそのあとに続く重症なケガを予防するべきなのです。

悲しいことに、われわれ日本人は「悪いことは起きない、いや起きないに決まっている」と楽観視してしまう国民性があるのです。

それは歴史を見ても明らかです。

ペリーの来航の情報を6回も得ていた江戸幕府の対応。

シベリア鉄道を使ってのロシアの南下を知っていたのにもかかわらず判断を誤った旧日本軍の総司令部の対応。

その後に起こった日本国民の苦しみを考えると本当に情けない限りです。

ギックリ腰や寝違えが起きたら肉離れになると考えましょう。

そして最悪の場合椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症になり、手足が切断したくなるような痛みしびれ、麻痺を経験すると考えましょう。

早めに予防改善すること(保守点検)が、ベストな対応なのです。