私が考案した関節ニュートラル整体は、関節の痛みを改善する技術です。
関節ニュートラル整体のベースは次の3種類です。
1、カイロプラクティックの最も効果的な技術であるモーションパルペーション&マニュ
ピュレーション(動的触診法と手技療法)。
2、理学療法の集大成であるPNF(固有受容性神経筋促通手技)。
3、関節の痛みの予防改善を目的とした筋力トレーニング。
この3種類の技術を超高齢化社会である我が国日本に適応するように進化発展した技術が関節ニュートラル整体なのです。
1、のカイロプラクティックは大別するとストレートとミックスがあります。
私がカイロプラクティックを学んだ当時は脊椎矯正で病気が治るという概念がありました。
残念ながらその傾向は現在でもあまり改善されていません。
私は長生学園専門学校で基礎医学を学びました。
この学校は非常に特殊でして、浄土真宗の長生派の創始者である柴田先生が、脊椎調整、
精神療法,プラーナ療法の3本柱から構成されるのが長生療術なのです。
私は一方できちんとした基礎医学を学びながら、整体の授業になると暗鬱とした気分になったものです。
その理由はあまりにも論理が飛躍しているという点でした。
主に脊椎の棘突起を用いて背骨の曲がりを検査するのですが、その検査法に納得ができませんでした。
それは日本カイロプラクティック総連盟【JCA】でカイロプラクティックの研修を受けても同じでした。
臨床歴が15年を超えるセラピスト(10名)が同じ患者さんの背骨の曲がりを検査して、リスティングを書きました。
そしてそのあとに整形外科医でありナショナル大学(北米で最も有名なカイロプラクティックの大学です)を卒業した竹谷内先生が正解を披露するというものでした。
私が抱いた感想は、これでは何が正解かはわからないというものでした。
しかしながら毎日臨床にあたっている先生はそれなりに効果を上げているはずです。
そこで矯正とは、背骨のずれを元に戻しているのではなく、神瀬宇に動きを与えているだけなのでは?
という疑問がわいたのです。
天然パーマの髪の毛をストレートヘア―にしても元に戻ります。
反対にストレートヘア―にパーマをかけても元に戻ります。
背骨の形を整えるのではなく、関節を覆う膜の弾力を正常に整えることが効果があるのでは?
このような疑問を抱いたのでした。
当時は私の臨床経験はわずかおよそ34年。
現在は44年目ですのでおよそ40年前になります。
したがって65歳以上の人口は7パーセント以下。
75歳以上の人口は現在の10倍の80人に1人。
言い換えると高齢者がほとんどいなかった時代なのです。
頚椎のスラストが危険極まりない現代社会とは違うのはお判りでしょう。
私は必要に迫られて現在の関節ニュートラル整体を考案することになったのです。
この続きは次回。