東京整体 学校

従来の手技療法やリハビリテーションで用いられている技術と、関節ニュートラル整体で用いる技術の違いについて書いてみます。

皆様がリハビリテーションの専門家といえば、国家資格を得ている理学療法士や作業療法士が真っ先に想定されることでしょう。

しかし残念ながらしかし、わが国ではこの国家資格保有するセラピストの開業権がありません。

したがって自由な競争が起こりえないのです。

しかも欧米諸国による差はありますが、諸外国ではおおむね医学部と同等の6年であることに対して、日本の専門学校は他の代替医療(按摩・マッサージ、指圧師。鍼灸師。柔道整復師など)と同等の3年なのです(大学で4年性もありますが最短で3年の養成校を卒業して、国家試験の受験資格を得られます)。

そのギャップを埋めるかの如く、私が修業した昭和の時代は、徒弟制度(インターン制度)が存在していたのです。

それはあらゆる職業でもほぼ同じでした。

現在のように学校を出てすぐに開業する人間は皆無でした。

手技療法だけに限らず、リハビリテーションの分野においてもおそらく同様だったと考えられます。

その時代を踏まえこれからの文章をお読みください。

私がセラピストの仕事についたのは今から43年前です。

当然ながら今のようにインターネットはなく、情報を得るのはとても困難な時代でした。

ところが現在では、英語ができればそれこそ世界中の研究者の論文をいち早く読むことができます。

まさに情報があふれる現代社会だからこそ選択肢が増えかえって迷うことになるかもしれません。

ところで私が持っている国家資格というと、按摩・マッサージ・指圧師です。

37年前に茨城県牛久市で開業した際には、当時私が所属していた日本カイロプラクティック総連盟から、この国家資格このを取得して保健所に開業のご挨拶に行き資格の届け出はしないでカイロプラクティックで開業するというレクチャーを受けました。

当時は協会がカイロプラクティックの法制化を目指していましたが、残念ながら実現しませんでした。

協会が分裂状態になって、カイロプラクティックの法制化が当時の指導者の元ではほぼ不可能であろうという思いから、日本カイロプラクティック総連盟を脱退しました。

それと同時期であったかは定かではありませんが、指圧の治療院として保健所に届け出を出しました。(患者さんが医療費控除を受けられないことを不憫に思いそう決断したのだと記憶しています)

それまで仕事にしていたアジャストメント(インパルス、リコイル、ボデイドロップなど)はそれから一切仕事には用いてはいません。

その理由はアジャストメントに代わるテクニックを自ら考案していたからです。

それが手技療法とリハビリテーションの応用発展形ともいえる、関節ニュートラル整体なのです。

閑話休題。

私が総連盟の会員であった当時は本当に下っ端でしたので、歴史の表舞台には登場していませんが、私は日本カイロプラクティック総連盟第3代会長、竹谷内米雄先生の直系の弟子ということになります。

私が師事した山本基晶先生が昭和9年生まれ(86歳)ですので、いかに古くからカイロプラクティックに携わっていたかがうかがえ知れることでしょう。

しかもそんな時代にベルギ生まれのドクタージレー氏によって考案された、モーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)を学んでいたのです。

インターネットが広がった現代社会は、比較、納得、購入の時代です。

しかしながらその当時は、そんなことを知る由もないありさまでした。

6年間のインターン生活のうち、最初の2年間は昼間は仕事をして、長生学園専門学校の夜間部に通いました。

その学校は日本で唯一整体(長生療術といいます)を学びながら、按摩、マッサージ、指圧師の国家資格の受験資格が得られる専門学校なのです。

実は最初に長生学園に入学し、当時事務長を務めていた先生が「実は長生療術のルーツはカイロプラクティックなので、君は若いからカイロプラクティックを学ぶといいと言われ荻窪の山本先生をご紹介していただいたのでした。

いよいよアジャストメント(インパルス、リコイル、ボデイドロップに大別されます)を本格的に学べるかと期待に胸を躍らせて仕事につきましたが現実にはそんなものではなかったのです。

話は長くなりますが、関節ニュートラル整体の誕生とどうして手技療法だけではなくリハビリテーションを融合する必要性に迫られたか書いてみます。

全身の関節の弾力の検査と調整が必要不可欠なのです。

患者さんに必要なのは全身の関節の運動。

つまり他動運動つまり(関節と筋肉を調整する手技療法)と調整を主目的とした自動運動(リハビリテーション)です。

皮膚に存在する(外受容性感覚器)、関節に存在する(固有受容性感覚器)、内臓にある(内受容性感覚器)を整える目的で考案されたPNFの応用発展形が必要なのです。

本当に患者さんを救えるのはこれらすべてを調整できる技術をマスターしたセラピストです。

この続きは次回に譲ります。