私は手技療法をマスターすることにおいて最善の方法はあるのでしょうか?

実はあるのです。

それはトライ&エラー(試行錯誤)です。

サッカーなどのスポーツにおいてトライ&エラーを恐れては技術の習得は不可能です。

しかしながら人間を扱う手技療法の世界では、失敗することは許されません。

そこで大切なことは、試行錯誤のために用いる手技が患者さんの体に全く負担をかけない程度の刺激量であるということです。

私が考案した関節ニュートラル整体の技術は動かす範囲は基本的に1ミリ以下です(例外的に手足の指の関節は3ミリ動きます)。

そのためには、関節ニュートラル整体独自の組手をマスターする必要があります。

つまり狙った関節(支点)を動かすのではなく、体の動かし方(体重移動)をマスターすればいいのです。

関節ニュートラル整体のベースはカイロプラクティックの最も優れた技術であるモーションパルペーション&マニュピュレーション(以下MPと略します)です。

この技術に加えPNF(固有受容性神経金促通手技)と体のゆがみを整えることを目的とした筋力トレーニングをマスターすることが大切なのです。

私の臨床歴は42年です。

またセラピストの指導歴は22年になります。

その経験から言えることは、基本をマスターすることに時間をかけた人ほど確実にうまくなるという事実です。

私が主催するセミナーは現在上級者が30名ほどいます。

したがってそれらの人間にもまれた初心者は上達が早いはずなのです。

しかしながら、毎日セミナーを受けているわけではありません。

したがって理にかなった動きや考え方をマスターするには時間がかかるのです。

短時間でもいいから毎日練習ができる環境があればいいのだがということを常に思っています。

思いは必ずかなう!

私はこのことを信じていますしまた現実に体験しています。

私はこれまで本当に回り道をしながら治療家の道を歩んでまいりました。

その中でどのような本を読み、どのような訓練をすれば超一流のセラピストになれるかがわかりました。

それは、私のような経験をした人間でなければ到底不可能だったのです。

巷にはあまたの手技療法やリハビリテーションが存在します。

そのすべてを学んだとしても、関節ニュートラル整体をマスターすることは不可能です。

また私の弟子たちも本当に苦労してこの技術をマスターしているのです。

力やスピードに一切頼らないで、しかも安全確実性があるのでトライ&エラーができるのです。

考えてみれば一流になるのは早道も近道もないのかもしれません。

それがあるとすれば、すでに確立された技術を一流の人間から学ぶということではないでしょうか?