今年のお正月は半藤一利先生の幕末史の講義を起こしたCDを聞きました。

これは患者さんがご厚意で貸していただけたものです。

この患者さんは高等学校の歴史の先生で大変博識のある方です。

半分冗談で「及川先生の治療の講義を受けに来た」とおっしゃって来院してくださいます。

主訴は腰部脊柱管狭窄症による右下肢のしびれと、左の肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)です。

先生も大変な読書家であることは少しお話をしてみるとわかります。

私の知識は、セラピストに必要不可欠な知識を学んでいる程度です。

縦と横の思考身に着ける事といえば、なんといっても世界史と歴史に学ぶことです。

もっとも私程度のレベルでは世界史の専門書をわずか7冊読んだ程度では面白いと思えるレベルにはとても到達しません。

しかしながら以前とと比較すると、いくらかでもましになったようです。

ところが「ファクトフルネス」を読んでみると私の知識のレベルはチンパンジー以下であることがわかりました。

もちろん読書後は、WHOと世界銀行のデータを基にした質問にすべて正解できるレベルになったのです。

このようにして自分に足りない教養を少しでも勉強することが自分の趣味なのです。

食わず嫌いといいますか、せっかく貸していただいた貴重な講義のCD(後にその内容が昭和史、幕末史という本になったのです)でしたが、何日もそのままになっていました。

釣りに行く片道1時間半の車中で聞いてみなところ、いっぺんで興味がわきました。

半藤先生の江戸っ子のような語り口と渋い声がたまらないのです。

慌ててすべての本をブックオフで購入したほどです(お正月は20パーセントオフでしたのであらかじめ目星をつけた置いた本を大量に購入した次第です)。

これからは五感のすべてを使って勉強することも悪くないと改めて考えさせられました。

「代替医療解剖」を読むと代替医療の歴史が垣間見えます。

昔の人間はどうだったか(縦思考)。

他の国ではどのようにしているか(横思考)。

このように物事を「数字」「ファクト」「ロジック」で考えることがこれからのセラピストにとって最も大切な習慣になる事でしょう。

世の中はいつの間にか少しづつ進化し改善していするのですが、われわれはその事実に気づかないでいるのです。

虫歯予防のために毎日歯を磨くことは誰でもできる習慣です。

しかしながら専門的な知識と技術をマスターした歯科医師でさえ難しいケアーとなると本当のプロに手にゆだねること以外に方法はありません。

大切なことはそうなる前に予防する知識と習慣を教育することなのです。

これは関節の痛みのケアーを生業とするセラピストにとっても同様です。

間違いなく最高のケアーは予防なのです。