関節ニュートラル整体は、手技療法とリハビリテーションの応用発展形の技術です。

腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節の痛みの9割は関節ニュートラル整体で改善可能です。

全身には206個の骨から構成される約200の関節が在ります。

巨大地震の衝撃を10分の一以下に緩衝する免震構造システムという技術が在ります。

ところが、人体にも同様な機能が備わっていることはあまり知られていません。

健康であれば、それぞれの関節に8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムのような機能が備わっています。

この機能が在る限り痛みやしびれをはじめとする数々のトラブルから無縁の状態を維持できるのです。

私が考案した関節ニュートラル整体は、全身の関節の弾力の検査と調整が表裏一体となった類まれなテクニックです。

20年以上前にこの技術の原型を考案し、日々研さんして進化発展を遂げてきました。

協会認定セミナーを通してこの技術を再現できるセラピストの育成に努めてきました。

今でも正直私は関節ニュートラル整体をマスターすることは簡単だと信じています。

ところが現実はそうではありませんでした。

私自身も、この20年間数々の本を読み知識と教養を高めてまいりました。

ところが技術をマスターすることにおいては、知識が邪魔になるという現実も確かにあるのです。

セラピストになって41年。

改めて気づかされたことは、仕事は技術だけではなく魂だという真理です。

魂を込めた仕事を継続することで必ず感動する人が現れるのです。

「細部に魂が宿る」と言う格言があります。

いたずらに効率ばかりに走ってはいけないのです。

私が考案した関節ニュートラル整体という言葉のニュートラルは、お釈迦様が到達した悟りに至る境地である、八正道と中道という言葉が由来です。

両極を捨て中道にいるのがニュートラルの意味なのです。

関節ニュートラル整体は曲がっている骨格を整えるといった発想ではありません。

その考えでは、本来曲がっている骨を調整するのには無理が在るのです。

本来の正しい位置とは、曲がって元に戻ったポイントなのです。

つまり、前後屈、左右側屈、左右回旋、圧縮、けん引、それぞれの方向に1ミリずらすことで、関節本来の復元力を促すことで関節を覆う膜を整える事ができるという発想です。

全身の関節の弾力の検査と調整がシステム化された世界初の技術なのです.

何事も世界で初めての事を始めることは困難を伴うのです。

それだからこそやりがいが在り、楽しいといえるのではないでしょうか?

私も本日で61歳になりました。

これからの人生は、人様のお役に立てるように日々精進する所存です。

回復可能でありながら、その夢がかなわないで苦しんでいる人の役に立ちたい。

この気持ちを共有できるセラピストを育成することが私の夢です。