腰痛や下肢痛で苦しむ患者さんは本当に多いものです。
関節ニュートラル整体は、腰痛や下肢痛を訴えて来院される患者さんに対するアプローチが確立されています。
例えば同じ腰痛の患者さんでも糖尿病の患者さんと単純に腰の関節炎の患者さんがいます。
同様にリュウマチ性関節炎や,膠原病、糖尿病、痛風、などといった持病がある患者さんに対する施術は細心の注意が必要です。
このような病気の患者さんは、症状が急変する患者さんもいますので常に経過観察が必要です。
単純性関節炎だとしても、65歳を過ぎると骨粗しょう症を疑う必要があります。
セラピストとして必要な勉強は、現役できる限り怠ってはいけないのです。
人間の能力はそんなに差はありません。
したがって、人、本,旅から学ぶ事が大切なのです。
旅といっても何も他県や海外に行くだけではないのです。
現実の生活から離れて、現状を第三者の目で見ることができればいいのです。
私の趣味であるヘラブナ釣りに関しても,学ぶことは多くあります。
釣れた枚数にこだわったり、人と競う気持ちはほとんどありません。
また最近では、道具にこだわったりする気持ちも少しずつ減ってきました。
自慢するわけではありませんが、ある程度いいものを持つことができて初めて分かったのです。
「偏り,こだわり,囚われ」を持ちすぎない事が大切です。
またお釈迦様が心の三毒と喝破した「ぐち,怒り、むさぼり」も最近はだいぶ減ってきました。
我々は他人のことはよくわかります。
しかしながらトラブルの当事者となると正しい判断ができなくなるのです。
そこで何事も,他人事のように第三者の目で見て判断することが大切なのです。
何事も相当な経験とムダ金を使わなければわかるもんではありません。
私自身を振り返っても,どれだけ無駄なことを繰り返してきたかわかりません。
できれば自分がかかわる人間には同様な過ちを繰り返してもらいたくないと思います。
以前に私のところで短期間修業した30歳を過ぎた弟子が言いました。
「ここでの体験はセミナーの何年分にも匹敵する知識を得ました」
『これからもっと様々な経験と勉強をしたい」ということでした。
この人間はものにならないとおもいました。
それは関節ニュートラル整体のほんの入り口の技術と経験をしただけで分かった気になっていることでした。
そこから一人前になるには最低でも10年の修行と猛勉強が必要な人間であることはわかりました。
しかしながら、頭で考えるタイプの人間でしかもそんなに才能がない事がわかりました。
それがわかるのは、すべて第三者の目で見ているからです。
身近にいる弟子で、私が何度も口にすることは、よく当たっている事がわかると思います。
冗談で穴に向かって「人の悪口をいっている」と言っていますが決してそうではありません。
残念ながら、ほんの少し経験があって未来が予想できる私の意見を聞ける人は少数です。
そんな時、渥美清が演じたフーテンノのトラさんにおいちゃんが言っていた名台詞がいいたくなります。
「ばかだねー」
私自身自分の愚かさを、痛みで苦しむ患者さんの症状を聞くことで少しずつ利口にさせていたぢているだけなのですが、、、、。
腰痛で来院した患者さんが仙腸関節の調整ではなく,腰仙関節の長生が必要なことを見抜くのに4回もかかりました。
『馬鹿だねー」とおいちゃんにに言われそうです。