私が治療家になって40年が経過しました。

私が学んだカイロプラクティックが誕生したのが今から123年前の1895年です。

カイロプラクティックの中でも最も効果的なテクニックであるモーションパルペーションパルペーション&マニュプレーション(動的触診法と手技療法)を学びました。

関節の異常を外見で判断するだけではなく、弾力が正常かどうかで判断する検査は当時としては画期的なアイデアでした。

カイロプラクターがレントゲン撮影を許されていない日本では先進的なテクニックといえたのです。

しかしながら、検査と調整(インパルス,ボデードロップ,ターグルリコイルなどのアジャストメント)の精度に問題がありました。

私が開発した関節ニュートラル整体は、検査と調整の精度がモーションパルペーション&マニュプレーション(以下MPと省略します)と比較にならないレベルなのです。

さらに高齢化が進行する超超高齢化社会を見越して開発したテクニックなのです。

例えると、方向音痴の方でもカーナビゲーションシステムがあれば初めての場所にも安心していけるようなものです。

言い換えると、検査と調整のナビゲーションシステムが構築されたテクニックが関節ニュートラル整体なのです。

関節ニュートラル整体は、全身に存在する206個の骨から構成される200の関節を覆う膜の調整するテクニックです。

関節ニュートラル整体の優れたところは、関節を操作する基本パターンさえできれば,あとはナビゲーションシステムに従って施術を勧めるだけで誰でも結果が出せるという点です。

トライアンドエラーを繰り返しながら臨床を重ねることで、いつにのまにか一流の技術が身に付くのです。

修業時代は厳しいものです。

しかしそれは視点を変えるだけで楽しくもなるのです。

関節ニュートラル整体の技術を確立する前は、まさに暗黒の世界をナビゲーションなしでさまよっている感じでした。

皆さんに言いたいことがあります。

創業者の苦労を知ることは大切ですが、同じことをする必要なんてないのです。

ところが私の弟子の中にも、そのような過ちを繰り返して進歩するどころか退歩している人物も少なくないのです。

残念ながら、私が何のために世界史と地理を学べと言っているかが全く分かっていない。

自分の頭で考え、自分の言葉で話し、自分の意見を言う事ができて真の教養を身に着けたセラピストになるのです。

技術はどんどん進化しています。

しかしながら人間の心はほとんど進化していないというのが現実です。

常に考える習慣を身につければいいだけなのですが、、、、、。