先日新潟県十日町で2泊2日の合宿セミナーを開催しました。
セミナー参加者全員に、日本大学レスリング部の学生のケアーをしていただきました。
参加者全員の気持ちを一つにまとめることができた充実したセミナーになったと確信しています。
今回諸事情でセミナーに参加できなかった協会員の皆様に改めて関節ニュートラル整体のテクニックの大切な考え方を説明します。
関節ニュートラル整体のテクニックの効果を簡単に説明すると次の3点になります。
1、可動域が改善できたか(可動性が減少しているか,亢進しているかを見極めます)。
2、痛みやしびれが改善するか(けがの回復は時間を要します。問題はどのタイミングで施術をするかを第三者の目で見ることです)。
3、患者さんに喜びを与えることができたかを冷静に確認する。
何よりも大切なことは、痛みやしびれの当事者である患者さんに同情はしても,意識が緞帳してはいけないということです。
第三者の目で冷静に判断することが重要なのです。
人生が99年と仮定します。
最初の33年間の段階はまさに上昇期。
次の34歳から65歳までは安定期。
晩年の66歳から99歳までは下降期であると考えられます。
オリンピックスポーツの選手の平均寿命は6歳短いというデータがあります。
車に例えると、車種(スポーツカー,トラック,乗用車など)によって走行距離はあらかじめ決まっているのです。
私も日本大学レスリング部のヘッドトレーナーとして、20年以上アマレスという過酷な競技にかかわってきて、冷静な判断ができるようになりました。
それは自分が当事者ではなく、第三者の目で見れる立場だからです。
合宿セミナーの解散の際の私の最後の言葉を思い出してください。
「無料報酬の仕事(ボランティア)だからこそより一層真剣に取り組め」
銭金ではなく、人助けのためにセラピストを目指そうと思った志を忘れないためなのです。
少しぐらい忙しいからと言って、患者さんを粗末に扱うなんて私にはできません。
日本大学レスリング部のヘッドトレーナーをやってよかったことといえば初心に帰る機会を持てるということです。
皆さんも最初は無料報酬で家族や友人を見ていたはずです。
技術はそんなにうまくなくても,真剣さは半端ではなかったことでしょう。
京セラを創業し世界に名だたる会社に育てた、稲盛和夫氏の京セラ哲学という成功の法則があります。
成功は、才能,情熱、志の掛け算であるということです。
これはそのまま関節ニュートラル整体のテクニックの上達にも当てはまるのです。
成功した(技術が上達した)と気こそ落とし穴があるのです。
私の目的はお金を儲けることではありません。
関節ニュートラル整体を生涯の仕事にする弟子を育てることです。
「成功と失敗の法則」「人生の王道」(稲盛和夫著)の一読をお勧めします。
合宿で床に座る生活をして初めて、椅子の生活が楽だと思いました。
和式トイレから洋式のウオシュレットを使ってなんと便利だと感動したでしょう。
ただで真剣にレスラーをケアーしてみて、お金をいただいて取り組む日常のありがたさを身に染みたことでしょう。
それだからこそ、合宿の翌日に、酷暑の中で胡坐をかいて(私は胡坐が苦手なのです)修行のためにヘラブナ釣りに出かけたのです。
なんのこっちゃ?