疼痛性側弯と下肢のしびれと痛みで100メートル歩けない患者さん(40代女性)わざわざ御礼のご挨拶に来てくださいました。
腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,腰椎分離すべり症と診断された患者さんです。
関節ニュートラル整体の技術を駆使して渾身の力で施術しました。
ひどい痛みのため、伏臥位での関節の操作は一度もできませんでした。
関節ニュートラル整体のケアー後も直立は満足にできませんでした。
14回の施術の後に,なんだかよくなっているようなので、できれば手術はしたくないと言っていましたが、内心手術は回避できないと思った患者さんでした。
筑波大学の整形外科の助教授で、ラグビーの日本代表のチームドクターでもある坂根先生に紹介状を書き診察していただきました。
仕事ができない状態なので手術が適用と診断されました。
手術時間は2時間半に及ぶ大掛かりなものになるだろうと、親切丁寧に説明をして頂きました。
決めるのはご本人の意思ですが、一応予約してくださいと言われました。
それからも、関節ニュートラル整体の施術を7回うけました。
ご本人は、「効果が出てきたから手術は受けたくない」と繰り返していました。
関節ニュートラル整体は、全身に存在する206個の骨から構成される200の関節を、8方向に動かす調整を行います。
関節の調整の途中と最後に、関節を覆う膜を調整することを目的としたリハビリテーションを行います。
この技術の有効率は95パーセントです。
したがって、重篤な病気(悪性腫瘍など)がない限り効果があるのです。
臨床経験が40年に及ぶ私ですが、自然治癒力に対する,畏敬の念を侮っていたことを痛感しました。
本日わざわざご挨拶に来てくれた患者さんは、ほとんど直立していたのです。
しかも、ほかの治療は、投薬を含め、一切していないとのことでした。
関節ニュートラル整体の施術だけで、奇跡が起きたのです。
患者さんは,私の技術のおかげですとおっしゃいました。
しかしながら、私がしたことといえば精密に関節の弾力を回復する御手伝いをしただけです。
非科学的と思われるかもしれませんが、まさに神様の仕業と思うしかならない奇跡が起きたのです。
改めて自然治癒力の偉大さを痛感した次第です。
思えば、関節ニュートラル整体を考案する前にモーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診と手技療法)で施術していた時代にも奇跡は起きました。
私を含め現代人は、気の遠くなるような時間を待てないのです。
恥ずかしながら、自分の技術を過信するあまり、自然治癒力を軽視していたようです。