私は約30年前に「関節ニュートラル整体」を考案し、テクニックをアップデートしてまいりました。

その過程で、大多数のセラピストがどうして関節被膜を保守点検する技術が簡単にマスターできないのかがようやくわかりました。

また2泊3日の合宿セミナー(十日町)でどっぷりと技術練習をしたときはいいのになぜその感覚が維持できないかも判明しました。

これは私がマンツーマンで個人指導している先生を通じて結果を見て検証したことですので間違いはありません。

関節ニュートラル整体」を考案したわたしにとっては手技療法もリハビリテーションも全く簡単です。

それに対しそれらの技術をマスターする側の立場で考えると難しいとなってしまうのです。

この問題を解消するドリルを完成しました。

問題はセラピスト自身が毎日ドリルを行うことで解消されるのです。

運動には次の3段階があります。

1、自動運動

2、たわみ運動

3、遊び運動

この3段階を意識して基本練習を行うことでテクニックが乱れることを未然に防ぎ高度な技術レベルを維持できるようになるのです。

さて人間には2種類のタイプがあります。

それは、

1,力が抜ける人

2,抜けない人

の2パターンです。

自分がどのタイプかは「アームチェアーサイン」というテストを行ってもらうと明確にわかります。

ちなみに私は1、のタイプです。

自然に回復しない関節の痛み(四肢の関節と脊柱の関節の痛み)は次の2パターンに大別できます。

1、関節運動が減少したパターン(可動性減少症)

2、関節運動が亢進したパターン(可動性亢進症)

関節ニュートラル整体の技術を自在に操れるようになるとどちらのパターンも改善に導くことができます。

ここで注意が必要なことは、いずれのタイプも関節被膜(皮膚、筋膜、筋肉、神経、血管、靭帯、軟骨、など)が正常ではないという事です。

したがってたとえ手術したとしても完全に機能は回復しないのです。

具体的に肩の腱板断裂について説明します。

「ハンカチ王子」とメジャーリーガーの菊池選手や山本選手の腱板のケガはレベルが違うのです。

「ハンカチ王子」のレベルですとたとえ完璧に手術が成功したとしても、肩関節の機能は良くて40パーセント減なのです。

事実、大リーグでも肩関節の腱板断裂の再建術で機能回復した選手はいないというのが厳しい現実なのです。

自動運動、たわみ運動、遊び運動を意識するドリルをすることで、高度な技術レベルを維持できるようになるのです。

やはり基本練習は繰り返し継続する必要があるのですね。

関節ニュートラル整体の高度な技術と考えを学び、それを維持する方法を知りたい方はぜひセミナーにご参加ください!