むち打ち症を根本改善する関節ニュートラル整体のアプローチを書いてみます。
結論を言うと捻挫した関節(90ぺーセントが頸椎の5,6間の関節です)だけではなく全身の関節の弾力の検査と調整を行うことで根本改善するのです。
交通事故や転倒などが原因でいわゆるむち打ち症になった経験をお持ちの方は少なくはありません。
むち打ち症と呼ばれる症状は、関節を覆う膜の損傷です。
関節被膜の損傷は適切なケアーを受けることで確実に時間の経過で改善します。
背骨の関節を覆う膜は次の6種類な大別されます。
1、皮膚及び皮下組織
2、筋膜
3、筋肉
4、神経と血管
5、靭帯
6、椎間板や軟骨
これらの組織の中で6の(椎間板や軟骨)以外は痛みを感じる組織です。
筋肉の注射を例に具体的に説明してみます。
注射されると最も痛いのが皮膚の表面ですが、針が中に入るとそんなに痛くはないものです。
ところが筋膜に到達するとまた痛みを感じますが、筋肉の中に入るとあまり痛みはありません。
もっと深く入ると骨膜は痛みますが、骨の中に入るとほとんど痛みを感じることはありません。
このように関節被膜の表面には異物の侵入を知らせるセンサーのような機能が備わっているのです。
先日腰の筋肉の肉離れ(筋肉に穴が開いている軽度の損傷)の患者さん(50歳女性)が来院されました。
この患者さんの肉離れの原因は、下肢後面の筋肉(ハムストリングス)の拘縮がひどいのにキックボクシングを継続していたことと考えられました。
前屈も後屈も少しづつ改善しましたが、4週間経過しても完治しませんでした。
糖尿病や高脂血症などの持病もないことから、どうもおかしいと思い詳しく問診してみました。
その原因はなんと米倉涼子さんがイメージキャラクターを務めるマッサージの機械をケガをした部分に充てていたことでした。
当たり前のことですが、けがをした幹部を緩める行為をしながら傷口がふさがるはずはありません。
患部以外はやっても大丈夫ですが、損傷部はやめるべきです。
拘縮の酷い筋膜と筋肉へのアプローチ(マッサージの機械の効果的な使い方)を丁寧に指導しました。
それは筋肉を伸ばした状態で機械を用いると表面の筋膜の調整で緩めた状態で行うと筋肉が調整されるという方法です。
残念ながら、1ミリ以下の8方向の微細な調整が必要である靭帯の調整は機械では不可能です。
半導体を作るようなロボットが関節被膜の調整に応用されることで、関節の調整ができる日が訪れるかもしれません。
全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。
正常であればそれぞれの関節に8方向に1ミリズレて復元する免震構造システムに勝るとも劣らない機能(関節の遊び)が備わっています。
この機能の保守点検システムが関節ニュートラル整体です。
関節被膜には収縮する組織(筋肉や腱)と非収縮組織(靭帯や関節包など)があります。
多くの人が勘違いしているのですが、筋肉は餅のように限界を超えて伸びる機能は全くありません。
魚や肉を温めて伸ばしてみると伸びないことはわかりますね。
前後開脚や横開脚が180度以上できる人間はたまたま遺伝的に筋肉や腱が長いだけなのです。
アザラシやセイウチのように後屈して頭がお尻につくフィギュアスケートの選手は遺伝的に下肢前面の筋肉が長いのです。
下肢後面の筋肉が遺伝的に短い我々は、どんなに努力してもビールマンスピンはできないのです。
毎年日本に上陸する台風は我が国を狙っているかのように東に曲がります。
偏西風の影響でヨーロッパに上陸することはないのです。
加えてヨーロッパや米国のように岩盤の上に存在し、その上プレートの上にある世界の首都の大半は有史以来地震を経験していないので、地震対策の必要はないのです。
そんなことも勉強しない菅直人前総理を筆頭にする政治家がいまだに風力発電や、太陽光発電を奨励しています。
軟弱地盤が平均5メートルも堆積したいわゆる沖積平野に存在する我が国日本。
地震対策や台風対策に加え風水害や火山対策が必要な災害大国とそのようなことがほとんどない欧州や米国の違いを比較したことがあるのでしょうか?
「もっと勉強しろ!」といいたいものです。
話を元に戻します。
地球の自転や偏西風の影響で台風は北半球では左回り、南半球では右回りに回転します。
トイレの水は日本では左回り(反時計回り)、オーストラリアでは右回り(時計回り)なのです。
意外に思われるかもしれませんが、世界の95パーセントは右利きです。
石にのみで文字を刻む際にのみを握る(右)手が右の由来といわれています。
したがって西洋の文字は左から右に流れますね。
筆を握る右手で上から下に文字を書く日本では、文字は右から左に流れます。
皆様が学校で黒板に向かうと窓は左にありましたね。
電気がない時代日の光で、しかも右利きの人間が文字を書きやすいように電気がある現在でもそのようなつくりなのです。
ちなみに左の語源は、太陽を背にして(頭を北に向けて)立った時に太陽が昇る東の方向を左(日出でり)としたようです。
何が言いたいかというと、人間の体も一定の法則でねじれているという事です。
前屈と後屈。
左側屈と右側屈。
左回旋と右回旋。
圧縮とけん引。
この8方向に関節の遊びがあるのです。
そして関節被膜が引っ掛かる箇所は背中で7か所あることを約30年前に発見し、関節ニュートラル整体を発明しました。
阪神淡路大震災(1995年1月17日5時46分)の前年ですので29年前になります。
この間多くのセラピスト(1000名以上)が関節ニュートラル整体のセミナーに参加していただきました。
30年を世紀(ゼネレーション)といいます。
明治は45年なので1・5(ワンハーフジェネレーション)。
大正は15年なのでハーフゼネレーション。
昭和は64年ですが前後が短いので約2(ツーゼネレーション。)
平成も約2ゼネレーション。
こう考えると約30年という歳月は短いようで長いのです。
この間当然ながら関節ニュートラル整体は進化してきました。
この5年は、例えるとガラケーがスマホになったような進化がありました。
1、後ろから前の回旋。
2、前から後ろの回旋。(特に頸椎椎間関節はこの動きの検査と調整が大切です)
3、上記の回旋を伴った前屈。
4、上記の回旋を伴った側屈。
胸郭出口症候群や前斜角筋症候群など上肢の痛みやしびれを伴った重症なケースにおいてほぼ完ぺきといえる技術が完成したのは今年です。
したがって今年セミナーに参加できなかったセラピストは残念ながら技術が最適化していないのです。
この30年間はデフレの時代でした。
米国の年次計画書に従って、宮沢総理が誕生し日本はデフレから脱却できていません。
ゆでガエルのたとえ話があります。
カエルをお湯に入れるとすぐに飛び出して命が助かります。
ところが水の状態から少しずつ温めると、カエルは変化を気付くことなく死んでしまうというたとえ話です。
現在は物価は上がっているものの、賃金はさして上がらない「コストプッシュインフレ」の状態です。
しかしながら13か月以上の期間物価が上がり続ける状態で国民はやっと気づき始めました。
政府の役目は、安全保障(防衛だけではなく、食の安全保障、インフラ整備なども含めたもの)と国民の財産を増やすことだけです。
スイスの核シェルターの国民当たりの保有率は100パーセント。
米国でさえ80パーセント。
日本は0・2パーセント以下。
北朝鮮が核ミサイルを発射しても逃げる核シェルターはありません。
スイスの大卒の初任給は70万。
日本は17万8千円。
アルバイトの時給は我が国はやっと1000円。
他の先進国は3000円。
他の先進国の40代の死亡原因は事故死。
我が国は自殺。
このような事実をもっと詳しく学びたい方は大石久和氏の「オンライン国土学ワールド」をご覧ください。
情報化社会の現在は比較、納得、購入の時代です。
情報リテラシー(情報の目利きになる)を身に着けるのは合わせて本を読むことが大切です。
集中力を身に着けるために、魂が震えて喜ぶような本を読みましょう。
インターネットだけで情報を得ているいわゆるどぶさらいのようにあるので要注意です。
私が現在のように進化した関節ニュートラル整体をすべて伝え言うとしても、デジタルの情報だけではおそらく無理でしょう。
五感をフルに使うことで初めて伝達できるのです。
熟練したセラピストの直接指導を受けて初めて体得できるものなのです。
勿論遺伝的に恵まれた才能も必要です。
しかしながら、才能、情熱、志の掛け算であるために、どれかがゼロの人間は一流に離れないのです。
さすがに「代替医療解剖」をまだ読んでい協会員にないないと思われます。
「最速で身につく世界史」や「最速で身につく日本史」を読んでない協会員もいないですね。
論理のカリスマと尊敬される「出口汪」先生の社会人向けの本は読みましたか?と聞いても答えがない方はすぐに読むべきです。
論理の基本を学ぶだけでどんなに難しい本もすらすらと読めるようになるのです。
私が今年感銘を受けた本は次のようなものです。
1、国土学再考「大石久和」
2、国土が日本人の謎を解く「大石久和」
3、日本史のなぞは地形で溶ける4部作「武村公太郎」
ちなみに大石先生は道路の専門家、武村先生は河川やダムの専門です。
今までの歴史の本は、下から見た(国土学)本はありませんでした。
インフラ屋といわれるお二人のインフラの専門家の本に触れることができたのは、三橋TVにゲストで出演されたのを見たことがきっかけでした。
「多く見、多く知り、多く聞くも多くは語らず」といいますが、私は多く語ります。
インプットしたければアウトプットするべきです。
国土学を人体に置き換えて勉強できたことは幸運です・
今年一年、日本人に足りない俯瞰してみるという訓練をして、少しでもましになれたような気がします。
日本人は災害死史観。
日本以外は紛争死史観。
このような比較に到達したのは、日本以外には城壁(万里の長城、南京城など)があるのに日本には全くないのはなぜか?
という気づきがきっかけで大石先生は「国土学」を研究したそうです。
若い有権者に訴えかけている素晴らしい動画や著作ですが、私が触れたのは今年です。
もし三橋TVを見ただけで、本や動画を見なければと思うとぞっとします。
関節ニュートラル整体が6種類のセンサーを正常化するように、敏感になりましょう。
昨日偶然にも「ブックオフ」で「代替医療医解剖」を半額で見つけました。
お正月は20パーセントオフですが、もちろんその場で買いました。
同じ本を3冊持っていますがこの本は宝です。
竹村公太郎先生の本はNHKのブラタモリで取り上げたこともあってベストセラーになりましたが、大石久和先生の本や動画はそうではありません。
しかしなが初めて日本史や世界史の見方がわかった素晴らしい本です。
まさに目から鱗が落ちるというたとえ話があるように私の机にはうろこがいっぱい落ちています。
むち打ち症の調整は全身の関節の引っ掛かりをとることが大切です。
それが完璧にできてこそ、関節の動きが亢進した部位(頸椎ではCの5と6の間、腰椎では4と5の間)を改善できるのです。
ケガは時間で必ず改善します。
症状はひと月ごとに悪化しやがて改善に向かいます。
靭帯や軟骨を損傷した患者さんは3か月単位で回復することを肝に銘じましょう。
3,6,9,12か月です。
むち打ち症がきっかけでいわゆる五十肩状態になる患者さんもいます。
昭和20年代に38歳の女性が川で死んだのを、「老女入水自殺」と報じたのを思い出しましょう。
いわゆる四十肩や五十肩という言葉は平均寿命が40歳であった明治時代の言葉です。
勿論あらゆる年代に同様な症状は起きますし、肩以外の全身の関節にも同様な現象は起きるのです。
遺伝子のスイッチがオンになったものがオフになるタイミングがあるのです。
五十肩は80パーセントが1年で完治しますが、最短で3か月(筋肉が入れ替わる期間)、最長で2年(骨が入れ替わる期間)です。
トイレやふろ場などを入れ替えるのをリフォームといいます。
スケルトンの状態まで壊し、再構築するのをリノベーションといいます。
リフォームで済むのかリノベーションなのかを見極めましょう。
変形は治りませんが、関節の遊びを回復することで95パーセントは症状が改善します。
ところががん(毎年38万にが死亡)や心臓病(毎年20万人が死亡)などが原因で痛みが出ているケースがあること再確認しましょう。
毎年138万人が死亡しますがそのうち100万人は80歳以上です。
しかしながら、30代でも死亡する方はいるのです。
30歳までが全盛期。
30歳から60歳までが後退期。
60歳から90歳までが衰退期といえるでしょう。
明らかなのは現在の45歳以上は昔と比較すると15年から20年は若いのです。
私が茨城県牛久市で開業した40年前に、冗談で「大丈夫です、死ぬまで生きますから」と言ったら勘違いして喜んでいた患者さんがいました。
「とても50代には見えない」とお世辞を言ったら「私まだ47歳だよ」といわれて驚きました。
その患者さんは糖尿病でしたのであまり長生きされなかったようです。
もう一度繰り返します。
ケガは時間の経過で改善します。
大谷選手のように靭帯が切れたケースは手術の必要がありますが、アスリートでない限り生活に支障がない限り手術は進めません。
また50歳以上になると、修理の手術ではなく、人工関節置換術を勧められます。
そのような特別なケースでない限り、痛みは改善できます。
関節の自動運動に加え、たわみ運動や遊び運動を検査して改善することが大切です。
その中で下肢後面の筋肉(ハムストリングス)を改善する健康器具を開発し特許を取得しました。
今出願中の器具の特許が取れ次第、この器具を用いたリハビリテーションの動画を配信する予定です。