関節ニュートラル整体は、手技療法とリハビリテーションから構成される技術です。
手技療法の目的は,一定のパターンで0.45ミリ以下の運動範囲の微小運動を行うことで、関節を覆う膜をととのえることです。
言い換えると、ずれている関節を元に戻すのではなく,一定のパターンでずらして元に戻る運動をすることで、復元力を促しているのです。
全身には206個の骨から構成される200 の関節が存在します。
そして、その一つ一つの関節に8方向に、1ミリずれて復元する免震構造システムの様な機能があるのです。
関節ニュートラル整体の手技療法は、1600通りの組手が基本になっているのです。
1、押すときは引く。
2、引くときは押す。
3、小さい運動を、大きくとらえる。
これは、関節ニュートラル整体独自の組手を理解する基本理念です。
協会の認定セミナーは1クールで30回。
これに個人指導が加わります。
一度にマスターできるテクニックは限界があります。
全部を一度に教えることは簡単ですが、マスターさせることは不可能です。
学校の勉強は常に新しいことを教えられるため、生徒の処理能力によって限界が生じます。
それに対し学習塾はすでに習ったことを復讐するのでそれほど大変ではないのです。
人間の脳の処理能力は限界があるため眠くなって,思考停止になるのです。
関節ニュートラル整体を指導するインストラクターは、常に自分で考えることができるようなセラピストを育成しています。
もう一つの柱であるPNF整体として書籍化されている体のゆがみを調整する事を目的に開発されたリハビリテーションのテクニックがあります。
腕組をしたり、胡坐をかいたり、横坐りをしたりしてみると、どなたでもやりやすい動作とやりにくい動作があることがわかります。
まず最初に動きやすい方向に動かして復元力を促し、次に動きにくい方向に動かして同様に復元力を促すというパターン運動がPNF整体のリハビリパターンなのです。
関節ニュートラル整体は,モーションパルペーション&マニュピュレーション(カイロプラクティックで最も効果的なテクニック,動的触診と手技療法)とPNF(固有受容性神経筋促通手技)そして筋力トレーニングがベースにあります。
私の夢は、いつの日か,このすべてを学べるような学校を作ることです。
今まで多くのセラピストに関節ニュートラル整体を教えてきました。
その経験から思うのは、自分の頭で考え,自分の意見を述べ、自分の言葉で話すセラピストが必要であるということです。
自分で考えて答えを出すことができるセラピストが育ってきました。
関節ニュートラル整体は簡単にできる技術ではありません。
それだからこそ、人生をかけて学ぶ価値があるのです。
簡単にできることは,すぐに使えなくなるのです。