骨格模型のような骨格の人間は稀です。

全身には約206個の骨から構成される約200個の関節が存在します。

しかも左右が非対称なケースが大半です。

残念ながら一度変形した関節は手術以外では元の形に戻すことはできません。

セラピストにできることは患者さんが何を求めているかを理解しそのリクエストに最大限こたえることです。

残念ながら、時にはご希望にお答えできないケースもあります。

その場合躊躇なく、患者さんファーストで対応するのが及川治療院のルールです。

 

先日床屋に行ってきました。

そこで働いていらしたお二人は、どう若く見ても75歳を超えていました。

そのうちのお一人は以前に一度散髪を受けた方で、愛嬌があるかに見えてお話のポイントがずれているので困惑した経験がありました。

正直どちらにしても冒険だなと思いました。

まさかよりご高齢と思われる方に整髪されるのではと不安がよぎりましたが、悪い事は的中するものでその通りになりました。

「このお仕事を長年やられているのですか?」とか「人間の骨格は左右が非対称ですから大変ですね」とか探りを入れてしまいました。

私の頭がい骨はそろばんのように頭頂部が平らで、しかも外側が出っ張っています。

しかも全くの直毛なのですがフォームをつけてオールバックにしています。

「何とか元の状態を崩さないように仕上げてくれ」と心の中で叫びました。

この方は経験が豊富かもしれないもののは全く初めてでしたので少々不安でした。

ところが散髪の技術はしっかりされていました。

最後の最後に「何か付けますか?」と尋ねられましたので「フォームでお願いします」と答えました。

髪の毛はまだ濡れたままです。

フォームをつける方がいないのか、探すのに慌てました。

しかも髪を乾かしてから整髪料をつける経験がないらしく、同僚の方が「フォームをつけてからドライヤーはダメ」といわれて慌てていました。

結果として最後の最後に何と濡れたままでフォームをつけて仕上がりました。

しかも最初にオールバックで来たのを確認したにもかかわらず変な形に仕上げられ、外を歩くのも恥ずかしい髪形になりました。

コミュニケーション能力がないと接客業は無理だと改めて思いました。

唯一良かったのは、自然に髪の毛を切るまでは何とか普通であった点です。

この店はとても値段がリーズナブルなのですが、指名制がないうえに技術者のよってばらつきがあるのです。

それは技術だけではなく接客態度も含めてです。

技術がうまくて、接客態度が最低な人間と技術が下手で接客態度が最高な人間を選ぶとしたらあなたはどちらを選択しますか?

私はどちらもいやです。

今回は家に帰って自分でハードフォームでオールバックにまとめました。

このように周りの人間がおや、、実は認知症の始まりかもしれないので注意しましょう。

自分の母親には「同じことを何回も話しているよ」とか「登場人物がいつも同じだよ」とか厳しい態度をとってしまい反省しています。

しかしながら他人は注意してくれません。

「なんで髪の毛が濡れたまま変なヘヤースタイルに仕上げたんじゃ!」穴に向かって叫びました。

皆様もぜひ、患者さんが何を求めているのかを敏感に感じて、それに最大限こたえられるような対応ができるセラピストになってください!