関節の痛みの回復を妨げている原因は、下肢の筋肉の拘縮です。
残念ながら従来の方法では下肢の筋肉の拘縮を確実に改善できる技術はありません。
理学療法の進化発展形ともいえるPNF(固有受容性神経筋促通手技)を駆使してもいっこうに可動域が改善できないケースがあるのです。
このような理由で関節の拘縮が確実に改善できる健康器具を開発し2019年に1台。そして2021年11月29日に改良型の2代目の特許出願を完了しました。
私は手技療法とリハビリテーションの応用発展形といえる関節ニュートラル整体を考案しました。
この技術を駆使することで95パーセントの関節の痛みを根本改善することができます。
1、皮膚に存在する外受容性感覚器。
2、関節に存在する固有受容性感覚器。
3、内臓に存在する内受容性感覚器。
関節の痛みを改善するためには、大別してこれら3種類の感覚器を正常に整えることが必要です。
関節ニュートラル整体のベースは、カイロプラクティックの最も効果的なテクニックであるモーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)と理学療法の集大成といえるPNF(固有受容性神経筋促通手技)です。
この技術の応用発展形が関節ニュートラル整体なのです。
具体的に言うと手技療法(他動運動)とリハビリテーション(自動運動)を超高齢化社会に適用できるようにアップデートしたのです。
私の関心は改善できる患者さんではなく、効果はあるが改善できないタイプの患者さんでした。
毎年138万人の方がお亡くなりになる現代の日本。
そのうち100万人が80歳代です。
死亡原因の内訳は、
1,悪性腫瘍(38万人)。
2、心臓病(20万人)。
3、肺炎(12万人)。
4、脳血管疾患(10万人)となります。
やみくもに恐れるのではなく、数字で考える冷静さが大切です。
「敵を知り己を知れば百選危うからず」という格言があるように、改善できない病気の真実お学ぶ必要があります。
極論を言うと、最新の医学をもってしても力及ばず死に至る病気があるという現実を直視するべきなのです。
私が考案した関節ニュートラル整体がいかに優れた施術であったとしても、病気からくる関節の痛みに対しては全く効果がないのです。
自分の領分をわきまえ現実を知るために、過去にさかのぼって同じ過ちを繰り返さないように反省する必要があります。
病気の半分は遺伝残りの半分は生活習慣にあります。
このような理由から、セラピストは世界史や日本史を学ぶ必要があるにでザックリ解説させていたきます。
生物学者によるミトコンドリアのDNA解析によって我々人類は約20万年前に東アフリカの大地溝帯に誕生したことがわかりました。
その地に約14万年とどまりました。
やがて氷河期になり、食べ物を求めて約6万年前に移動を開始したのです。
何世代もかかってユーラシア大陸に到達したのが今から約4万5千年前。
そこからヨルダン渓谷に到達しある者は西に進みヨーロッパの先祖になりある者は東に進み約4万年前に中国や日本に到達したのです。
ちなみに氷河期の当時は現在よりも海抜が13メートル浅く日本海は湖であったことがわかっています。
そのまま北上して北アメリカに到達したのが約1万5千前、南アメリカに到達したのが約1万年前、ハワイに到達したのが約1000年前です。
このような移動をグレートジャーニーと呼びます。
ホモサピエンスはまさに移動する人を意味する言葉なのです。
このようなミトコンドリアによる遺伝子解析が可能となったのはつい最近のことです。
このようにとらえると我々人類の祖先が黒人であった事そして突然変異により白人や黄色人種になったことがわかります。
したがって差別の歴史がなんと愚かな行為であったことかが反省させられるのです。
グレートジャニーの途中でたまたま砂漠に適した麦を発見し農業が誕生したのが約1万年前。
栽培した麦を食べに来た、ヤギ、ヒツジ、牛、馬、ラクダなどの5大家畜を飼育してみようと思い、牧畜が誕生したのも同じ時期です。
それから産業革命が起きる19世紀までは人類の約85パーセントがその日暮らしでした。
したがって平均寿命は30歳。
ところが少しずつ生活は改善され、現在の世界の平均寿命は72歳。
ご存知のように日本の平均寿命は男性が81歳、女性は87歳です。
懸命な皆さまならばもうお判りでしょう。
世界の平均寿命が30歳であった時代は産業革命以前でした。
産業革命の影響に乗り遅れた日本は、何とか乗り遅れまいと懸命に努力したものの、2度の大戦を経て国土が壊滅状態になりました。
日本人の男性の平均寿命が初めて50歳になったのは終戦から2年後の1947年(昭和22年)。
この時と昭和23年、昭和24年に生れた方が合計で600万人もいて団塊の世代と呼ばれているのです。
世界に類を見ない戦後復興を遂げた日本。
勤勉に努力した我々の先人のご努力のおかげはあります。
しかしながら世界史を俯瞰してみると、人口が増えた国は繁栄し反対に減少した国は衰退することがわかります。
江戸時代の人口は3000万人。大正末期は6000万人。 太平洋戦争の終戦時は7000万人。
そうです1945年から2021年までに6000万人もの人口増加があった事がわかりますね。
日本は輸出大国と思われていますが、実際には他の輸出大国と比較するとそうでないことがわかります。
これから100年後には日本の人口は確実に減少し、大正時代末期の6000万人まで減少することが確実です。
その時に他国のように移民政策を推進するか、または輸出大国に方向転換するかはまさに未来の人間にゆだねる問題なのです。
これまでは60歳から90歳までの人間のことを考える必要はありませんでした。
しかしながらこれからはいかにしてこの30年間を健康に過ごすかを考えなければならないのです。
関節ニュートラル整体を学ぶセミナーは、このように世界史や日本史あるいは脳科学、論理的に話す、聞く、書くなどのセラピストに必要不可欠な教養も身に着けます。
自分で考えることができる、応用の利くセラピストの育成を目指して日々努力しているのです。