緊急事態宣言が解除されるまでは、東京都水道橋での関節ニュートラル整体普及協会認定セミナーはお休みします。
今後状況を見て、マスクや手洗いなどの基本的な予防策を十分に講じた上で少人数でのセミナーを再開する予定です。
こんな時だからこそ、様々な本を読む絶好の機会ではないでしょうか?
私は一人で読書をしたり、一人で釣りをしたりすることが好きなので経済的なことを除外すればとても暇で幸せです。
閑話休題。
世界史を学んでみると人類の歴史は感染症の歴史であることがわかります。
日本史では元寇の襲来で知られるフビライはよほど世界史を学んだ方でない限りそのすごさは理解していません。
世界帝国(モンゴル帝国)を構築した稀有の才能を持ったフビライでしたが、現在では鉄砲によって滅びたのではなく、ペストによって滅亡したことがわかっています。
天然痘では世界の人口が10分の1になったようです。
またペストでは人口が3分の1まで減少しました。
そのたびに人類は絶滅の危機に瀕しながら、困難を乗り越えてきたのです。
さて今回の新型コロナウイルスですが、感染して抗体を持つ人間が増えるか、またはワクチンの開発が完成することでしか終息は無理なようです。
しかしながら、本来は10年の期間を要するワクチンの開発が早ければ半年に早まるかもしれないというニュース(イギリスのオックスフォード大学教授によるものです)が入ってきました。
いずれにしても世界中が競争して確実に効果があるワクチンの開発が早まることでしょう。
皆さんも既にご存知かと思いますが、新型コロナウイルスは人から人に移る確率は10パーセントしかありません。
それに対し残りの90パーセントが、物から人に移ることが判明したのです。
したがってもしかしたら、ウイルスが付着したかもしれない不特定多数が触れたものを触った時は必ず入念に手を洗うか、または濃度が70パーセント以上の消毒用エタノールで消毒することが大切です。
マスクの効果はウイルスに触れた手で直接顔面を触らないという効果があるのです。
ところでそのマスクですが、最近では入手困難が少しづつですが解消されつつあります。
マスクの原料が10倍に高騰し、今では一枚100円もするようになりました。
需要と供給の関係で一枚が60円程度に値下がりしたものもドラッグストアーで購入できるようになりました(まだ50枚入りは入手困難ですが)。
ところが、上のアメ横などの商店街で約20店舗のお店でマスクが店頭販売されているというニュースが出ましたね。
そこで少し冷静に考えてみましょう。
安倍のマスクでたくさんの不良品が出たのは皆さんもご存知ですね。
中国から売り込みがあるマスクをどうして大手のドラッグストアーが手を出さないかには明確な理由があるのです。
マスクは基本的に無菌室で製作されています。
そして出来上がった製品は厳重にチェックされているのです。
新型コロナウイルスの95パーセントを通過させない優れた機能を持つN95マスクというものがあります。
もちろんこのマスクは医療の最先端で使用されるものです。
このマスクを製造しているのは大半が中国です。
その商品に欠陥が見つかり、いろいろな国で大量にリコールされたニュースをご存知でしょう。
コピー商品が横行する中国ですが、こんなことが許されるはずはありません。
あくまでも通常の製造過程で製作されている適切な価格の製品を購入するべきです。
一般に市販されているマスクはウイルスの予防効果は50から60パーセントです。
残念ながら自家製となるとそれが半分以下になることが確認されています。
わかり易く例えると、例えばバレーボールの大きさをネットにぶつけても通過はしませんね。
それがパチンコ玉のサイズであると通過してしまうのです。
ウイルスは非常に小さいので、咳やくしゃみをすると通過してしまうのです。
そこで問題になるのがソーシャディスタンスという概念です。
人と人との距離を1・8メートル以上開けることで感染を防げるのです。
ところが、お店に入る時はエタノールで消毒したとしても、散々いろいろな商品や買い物かごを触った手で顔面を触ったのでは何のために消毒したのかわかりません。
したがってお店を出るときにも消毒は必要なのです。
これはあくまでも新型コロナウイルスウイルスに感染したかもしれない人が手を触れたものを触るという危険性を回避する予防手段に過ぎないのです。
PCR検査で陰性の方がのち陽性となったニュースをご存知でしょう。
新型コロナウイルスはまさに二重人格のような性質があるので怖いのです。
基礎疾患のない80パーセントの人間は感染してもほとんど重症化しません。
ところが無自覚なほど軽症(無症状な方もいます)な方が、基礎疾患のある高齢者を感染させ重症化してしまうかもしれないのです。
したがってマスクうがい手洗いや、混雑したところに行かないことは自分だけではなく他人のために必要不可欠です。
いづれにしても、根拠のない自信を持たず、適切に恐れることが大切なのです。
先日多くの従業員がいて、ひと月の売り上げが1000万もある焼き鳥屋さんがニュースに出ていました。
テイクアウトの弁当などを販売していても売り上げは250万だそうです。
それに対しひと月の必要経費は500万。
つまりひと月で250万もの赤字なのです。
そんな状態にどれだけ耐えることができるのでしょうか?
かくいうわたくしの仕事も売り上げは半分以下に激減しています。
自分のところだけならまだしも、東京水道橋に支店があるので
これからが心配です。
しかしながら規模が極めて小さいのでダメージもすくないのです。
巨大な像は倒れます。
しかしながら我々の仕事は地を這う蟻んこのような規模なのです。
そう簡単には倒れません。
関節ニュートラル整体は、もともと一日に見ることができる人数はとても少ない良心的な経営をしています。
自慢にもなりませんが、もともと売り上げも少ないのでダメージも最小なのです。
こんな時に25年前の患者さんがわざわざ品川から車で来てくださいました。
私はこれまで、馬鹿みたい良心的にそしてまじめに生きてきました。
帰りに自分の分も十分にないのにその患者さんにマスクを分けてしまいました。
もっともそのマスクも、患者さんからいただいたものです。
儲かったら人助けをするのではなくて、今できることを無理のない範囲ですればいいのです。
人に親切を施すことは、巡り巡って自分に帰るのです。
これまでの政府はどんなことをしてもデフレを脱却できませんでした。
今こそお金をどんどんばらまいてとりあえず困難を乗り切るしか方法はないのです。
あらゆる悩みの90パーセントは経済的なものなのです。
日本は決してつぶれません。
しかしながら新型コロナウイルスが終息した後にインフレが来ることは覚悟しなくてはならないのです。
未来のことはだれもが予測できません。
それだからこそ歴史を学んで今から備えることが大切なのです。