背骨の調整(脊椎椎間関節,腰仙関節、仙腸関節)だけですべての患者さんに対応できる時代は終わりました。
その理由は患者さんの高齢化。
1961年(昭和36年)に国民皆保険がスタートして大規模調査が行われた当時は75歳以上の老人は80人に1人でした。
ところが現在では8人に1人。
なんと10倍になってしまったのです。
驚くのはこれからです。
近い将来4人に1人になることが確実です。
ところが2100年には老人の人口は減少するのです。
世界の人口は70億。
子供の人口は20億。
この数字は80年後もほぼ横ばい。
増加するのはなんと15歳から74歳までの成人の人口で75歳以上の老人の人口ではないのです。
しかしながら現在を生きるセラピストが体験するのは超高齢化社会。
この時代のニーズにこたえる事ができるのは全身の関節の弾力を調整出来るテクニックであることは確実です。
私が考案した関節ニュートラル整体のベースは3種類あります。
1、カイロプラクティックの最も有効な手技である、モーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)。
2、理学療法の進化発展形といえるPNF(固有受容性神経筋促通手技)。
3、体を整える事を目的とした筋力トレーニング。
この3種類を幼児から老人に至るまであらゆる年齢層に対応できるように進化発展したテクニックが関節ニュートラルです。
手技療法だけ,リハビリテーションだけ、筋力トレーニングだけですべてのケースに対応できる時代は終わったのです。
カイロプラクティックやPNFが発明された時代の世界の平均寿命は30歳でした。
ところが現在の世界の平均寿命は72歳(日本の男性は80歳、女性は86歳)。
死亡原因が感染症や栄養不良だった時代は過去のことです。
「人生五十年古希まれなり」という言葉があります。
数え年で70歳を超える方はまれだった時代の言葉です。
ところが現代では「人生80年古希ざらなり」なのです。
皆さんが住む町でも、エニタイム(24時間営業のフィットネスジム)ができてお金を支払ってトレーニングする人が当たり前になりつつあります。
固定費を徹底的に削減して無人化したビジネスが今後ある程度まで増えることが予測されます。
その中で5年生き残れるのは、全体の20パーセント。
さらにその中の80パーセントは次の5年で消滅するのです。
つまり10年で100店舗開業したとしても、生き残るのはその中のわずか4店舗にすぎないのです。
これはすべての業種に当てはまる現実です。
私の臨床経験は約43年。
茨城県牛久市で開業して約37年。
セラピストを目指そうと考えるなら、この厳しい業界で自由診療で生きてこられた人間のセミナーを受けるべきではないでしょうか?
何事も基本を身に着ける期間は2年から3年。
その期間は優れた技術を持った人間を徹底的にまねする期間だと考えましょう。
自分のオリジナリティーを出すのはそれからです。
私は「世界一プロゲーマーの仕事術」勝ち続ける意志力(梅原大悟著)を読んでとても感動しました。
この本を読んでみようと思ったのは「悩みどころ逃げどころ」梅原大悟、ちきりんがめについたからです。
社会派ブロガーで有名なちきりんさんの本はほぼすべて読んでとてもためになりました。
学校エリートのちきりんと非エリートの梅原大悟さんの対談は面白いに違いないと思って購入しました。
そこで「勝ち続ける意志力」を5ページ読んで正直買うかどうか迷いました。
その理由はゲームに対する偏見でした。
何事も先入観を持ってはいけないのだと痛感した次第です。
私自身ゲームは「インベーダーゲーム」「テトリス」「ドンキーコング」しかやったことがありません。
格闘ゲームの世界で「神」と呼ばれる理由がわかった気がします。
職種は全く違いますが、まるで自分の生きざまを見せられたような気持になりました。
間違いなく今年一番腹落ちした本です。
私はゲームの事は全く分かりません。
しかしながら何事も前人未到の道を切り開く人間は同じなんだということを思いました。
法隆寺三代目棟梁西岡常一氏の著作「木の命木の心」に出会った衝撃に匹敵する出会いでした.
人助けを願うセラピストを目指すならば、関節ニュートラル整体のセミナーを受けてみてください。
この技術をマスターしたいという気持ちが芽生えない人は間違いなく他の業種を目指すべきです。
その理由は、これほど患者さんを助けることのできる技術はないからです。