成功するセラピストにとって最も大切な資質とは何でしょうか?
それは、回復が可能でありながらできないでいる、慢性的な関節の痛みで苦しむ患者さんを救いたい、という志を持つことです。。
しかしながらどんなに志しが高いとしても、関節を動かすテクニックと手順をマスターしていないと患者さんを助けることはできません。
そこで現代医学の隙間を埋める仕事といえる、手技療法とリハビリテーションを生業とするセラピストの存在意義について書いてみます。
現代医学は人体を細分化することでより高度な医療を構築できるようになっています。
整形外科の分野で具体的に考えてみましょう。
現在では、
1、肩関節の専門医。
2、ひじ関節の専門医。
3、手関節の専門医。
4、股関節の専門医。
5、ひざ関節の専門医。
6、足関節の専門医。
7、脊椎椎間関節の専門医。
という具合に人体が細分化され、それぞれの関節の専門医があります。
詳しくはそれぞれの学会のホームページをご覧いただければわかります。
ここで問題なのは、高齢者の関節の痛みは複合的に起こるという点です。
つまり総合的に診断と治療ができる専門医がどうしても必要になるのです。
現在でも離島の医師、あるいはへき地医療を担う医師は整形外科の分野どころか内科や眼科や耳鼻咽喉科に至るまで診療していただける先生もいらっしゃいます。
このような先生は現在では貴重な存在と言えるでしょう。
その理由は、大多数の患者さんは重症なケースではないからです。
しかしながら、専門医の診断と手術が不可欠なケースも現実としてあるのです。
ところがあまりにも責任感が強い先生にかかると、「自分で何とかしなくては」という思いからか専門医を紹介していただけないこともあるのです。
医師の出身大学や学閥による人間関係の機微を熟知していない限り、患者さんに求められないケースで自分から紹介状を書きにくいのも無理からぬことなのです。
私が考案した関節ニュートラル整体というケアシステムは手技療法とリハビリテーションの応用発展形です。
したがってこの技術をマスターするうえで、それぞれのテクニックの基本と応用をマスターするのは必須です。
その特徴は全身の関節を調整するたぐいまれなテクニックであるということです。
私がカイロプラクティックの最も優れた技術であるモーションンパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)を学んだのは今から41年まえです。
その当時は65歳以上の人口は7パーセント以下でした。
また75歳以上は80人に1人の時代でした。
ところが現在は65歳以上の人口は28パーセント、75歳以上は8人に1人です。
私は今から20年以上前に、必要性に迫られて従来のアジャストメント(インパルス、リコイル、ボデイードロップ)を開発しました。
それが関節ニュートラル整体です。
人の役に立ちたいという志があれば、骨を動かすテクニックと手順をマスターすることで、あなたも一流のセラピストになれるのです。
本日も80歳以上の患者さんが数名来院されました。
その中で87歳の女性がお隣の竜ケ崎市から2度目の来院でした。
腰椎の圧迫骨折で、身長がなんと9センチ縮まってしまった患者さんが両下肢痛を伴った腰痛で再来院されたのです。
「こんなに効果があるとは思わなかった」という感想でした。
正直私もやってみなければわからないケースでした。
ところがこの患者さんは長年日本舞踊や水泳をしていたとのことで十分に筋力があったのです。
本日来院された他の患者さんも、大半の方が相当な技術がなければお手上げのレベルでした。
もし関節ニュートラル整体の最新の技術がなければと思うとぞっとします。
協会の認定セミナーを2年以上前に受けた先生は、一日も早く最新のレベルにバージョンアップすることをお勧めします。
最近の私は、どんな患者さんが来ても心を乱すことはほとんどありません。
その理由はとにかくまず最初に関節ニュートラル整体を7回受けることで97パーセントの患者さんは改善できるということを経験しているからです。
そのうえで効果がないと判断したときは、手術経験の豊富な専門医をご紹介するようにしているのです。
今月の協会認定セミナーでは、このようなケアシステムを論理語を使って解りやすく説明したいと考えています。
さらにひどい患者さんが来ると大変なのでその内容はセミナーで包み隠さずお伝えします。
本当にこの技術を考案してよかった。
「大したたまげた!」(淡谷のり子の物まねで)