無=無くす。
減=減らす。
代=代用する。
これからは、仕事の生産性を上げるためには、この三原則を常に考えなくてはなりません。
私が考案した関節ニュートラル整体は、常にこの三原則に基づいて考えることで、進化発展し続けています。
関節ニュートラル整体のベースは、カイロプラクティックの最も効果的な手技の一つである、モーションパルペーション&マニュピュレーションです。
この技術は、ベルギーのカイロプラクターであるドクタージレーが考案したものです。
当時のベルギーは、現在の日本と同じくカイロプラクティックは法制化していませんでした.
そのため、診断に不可欠なレントゲン撮影はできません。
そこでジレーは、従来の診断基準である骨格の形状ではなく、弾力(たわみと遊び】が正常であるか否かを検査して調整する技術を考案しました。
動き(関節の遊び)が十分でない関節を検査してからアジャストメントを行います。
そのあとにもう一度検査して弾力が回復されたことをお互いに確認するという概念は当時画期的なものでした。
まさに必要から生まれた技術であったのです。
この技術はカナダ生まれのアメリカ人である、ドクターフェイによってさらに進化発展を遂げました。
私は6年間のインターン時代にこの技術を学び、不断の努力でマスターしました。
それは今から36年も前の話です。
私は当時JCA (日本カイロプラクティック総連盟】の会員でした。
また私の恩師である山本先生は協会の監査役を務めた方でした。
そのようなことから、インターン生活を五年勤め上げたご褒美にシカゴのナショナル大学へカイロプラクティックのテクニックと解剖実習を目的とした研修旅行に行かせていただきました。
当時は現在のように技術の情報がほとんどない時代でした。
そこで当時シカゴのナショナル大学に留学していた故安藤DCと知り合いになり、そのあとに山根DCを紹介されました。
お二人ともに私と同じ年でしたのですぐに仲良くなりました。
まさか日本から来た研修旅行団の一人に当時最先端を行くテクニックを見せられるとは思いもしなかったことのようでした。
そのことがご縁で、お二人とも私が開業する茨城県牛久市でセミナーを開催していた事もありました。
私が患者として初めてアジャストメントを受けたのは、長生療術のセラピストでした。
その縁があって長生学園に入学しました。
そこで当時事務長をされていた、神宮寺先生のご紹介で荻窪の山本先生のところでインターン生活をしながら長生学園の夜間部に通ったのです。
私が最初に考えたのは、とにかく骨を触診する手ができないことにはすべてが始まらないのではないかと言う事でし
た。
ある天才的な施術家に、「君なら1万人アジャストメントを経験することで一人前になれる」とアドバイスされました。
何の根拠もありませんでしたが、本当にそれを達成しました。
しかしながら自分自身納得するまでには程遠いものでした。
悪戦苦闘の末、必要に迫られて現在の関節ニュートラル整体の技術を考案しました。
それが放火による自宅の全焼火災がきっかけで起こったのです。
それまで絶対の自信を持っていたアジャストメントとモーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法】を根本から再検証したのです。
そして骨を動かす(検査して調整する)全く新しいシステムを考案したのです。
それはカイロプラクティックを学んでからなんと二十年近く経過してのことでした。
無=瞬間的な力を用いるアジャストメントを無くす。(仕事を無くす)
減=患者さんの恐怖心や負担ゼロを目指す。(仕事を減らす)
代=従来の技術に代わる技術を考案する。
まさに自分自身この法則を実践してきたのです。
私が開催するセミナーでは、世界史と地理を学ぶことで縦横の思考をマスターするべきだといつも言っています。
ところがセミナーでは、本当の基本からやる時間はないのが現実です。
残念ながら基本ができていないセラピストに応用を教えているので効率的ではないのです。
私がセミナーで勧める本(例えば東京大学薬学部教授の池谷裕二先生の脳科学の本やAPU学長の出口治明先生の世界史の本など)を全員が必ず読んでいるわけではありません。
セミナー受講生は気づいていると思いますが、この2、3年の関節ニュートラル整体の講義はとても進化していることを何となくわかるはずです。
そして私が本当に多岐にわたって読書をしていることを感じると思います。
来るべきチャンスをものにするために最善の努力をしているのです。
私自身今一番脂が乗りきった状態だと感じています。
しかしながらまだ全盛期ではありません。
全国にいるセラピストを目指すこころ在る皆さま。
日本一以や世界一の技術を身に着けてみませんか?
ピンチはチャンスです。
セラピストにとって大変厳しい時代だからこそ、真の実力者が日の目を見ることになるのです。
関節ニュートラル整体の技術と心構えを支えにして、これからの激動の時代をともに楽しもうではありませんか!