東京で関節ニュートラル整体普及協会認定セミナーを開催して20年になります。
関節ニュートラル整体のセミナーが始まったのは、東京都港区高輪でした。
当時は現在のように系統だった教育が確立されてはいませんでした。
初心者と専門家のコースに分かれていましたが、関節の調整を全体的に教えていましたので非常に分かりにくかったようでした。
現在でも当時から継続して参加している先生が数名いますが「当時と比較するとまさに夢のようだ」と言う感想をいただいています。
現在セミナーではセラピストに最低限必要な教養を身に着けるための推薦図書を教えたりしています。
現在では常に自分で考えることができるセラピストを育成しているという自負があります。
記憶の中枢である「海馬の博士」である池谷裕二先生(東京大学薬学部教授)のシリーズをもっと早く読んでいたら、、、、。
そのうえで出口治明氏(ライフネット生命の創業者)の世界史の本の本を読んでいたら、、、、、。
タラは魚屋で買え!
レバは肉屋で買え!
変えられることは自分と未来だけです。
関節ニュートラル整体の本部も中央区銀座、中央区京橋、徒場所が変わり現在は文京区本郷(水道橋)に移りました。
場所が変わっただけではなく、セミナーの内容はもちろん、教え方、練習のドリルも劇的に変化しました。
先日今年最後のレベル2の認定セミナーが終了しました。
テーマは仙腸関節の調整でした。
仙腸関節の調整は支点となる仙骨の調整は手根骨(主に小指球や母指球側の手根骨)を用いていました。
現在では示指を用いています。
また寛骨(腸骨)の調整もコンタクトの方法が相当に変わっています。
現在毎月セミナーに参加している先生は当然のように何も考えていませんが、1年ぶりに参加した方はきっと驚くことでしょう。
実際に数年のブランクがあった先生が個人指導を繰り返すことで急速に後れを取り戻した例があるのです。
手に記憶させるということはとても難しいのです。
私はセミナー参加者に実際に実技をやって見せることはありますが、個人指導を受けるレベルに到達していない限り自分の体を預けることは決してありません。
その理由は、頭がい骨骨折をはじめ合計で5か所の骨折を経験している為に、未熟な人に調整されると体がもたないからです。
私のような体を持っているケースはほとんどありません。
私の患者さんでビルの4階から落下して全身の関節を痛めたケースがあります。
この患者さんは、私以外の方にやってもらうのが怖いのです。
もちろん現在ではこの患者さんのケアーができるレベルに到達したセラピストも20名います。
関節の可動性亢進症の患者さんに対するアプローチが他の追随を許さないレベルである関節ニュートラル整体。
結局のところ私の個人指導を受けるレベルにならない限り私が許せないのです。
手技療法とリハビリテーションを極めることはもちろん、患者さんに対する丁寧な対応を身に着ける必要があるのです。
そのことを含めて高度なレベルの症例別セミナーを開始する時が来たと感じています。