関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションの応用発展形です。

リハビリテーションのテクニックをマスターするためには、筋力トレーニングと解剖学に加え生理学を学ぶことは不可欠です。

また手技療法をマスターする上で、カイロプラクティックやオステオパシーに加えモービリゼーションを学ぶことも必要不可欠です。

それは医学の歴史(世界史)を学ぶということです。

世界史を学ぶことで初めて世界史としての日本史を学ぶべきなのです。

そうすることでより現在の日本の状況が把握できるし未来も予想できるのです。

世界史を勉強すると国の平均寿命が30年だということが理解できます。

その中でも300百年以上も続いた国家もあるのです。

経営者や指導者の必読の書である「貞観政要」はセラピストにとっても一読の価値があります。

私は出口治明氏の書籍はすべて読んでいます。

また脳科学の本を読むことも、脳脊髄神経の最高中枢を理解する上で必要不可欠です。

東京大学薬学部教授の池谷裕二氏の本をおすすめします。

やる気がある人は分厚い本から初めて要約された本を読んだほうが理解が深まるのです。

少なくともその分野の本を7冊読めば他人にひけを取らないレベルになるはずです。

興味を持つことでシーター波が出て集中力が増し、わくわくすることで偏桃体が活発になり記憶が増すのだそうです。

自分自身が面白いと感じた本を読むことをお勧めします。

関節ニュートラル整体のテクニックは14冊の本にあらわされています。

しかしながら細部にわたるテクニックを言葉だけで表現することは困難を極めます。

そこで私はセミナーを通じて直接指導を行っています。

関節の調整は,ペットボトルを開けたり閉めたりする際に無意識に行っている動作の順番を確認するように覚えることが大切です。

蓋を緩める動作はまずボトルを動かしてから蓋を緩めているのです。

同様に蓋を締める動作もボトルを動かしてから蓋を締めています。

この動作は関節手を動かしてから直接手を動かす調整と同様です。

その違いは動作を目で見て確認できないという点だけなのです。

誰でも聞き手の感覚は鋭いのですが、両利きになるためには訓練が必要です。

関節ニュートラル整体は日々進化発展しています。

昨年習った事も今年は通用しないくらい進化しているのです。

それは現代が大きく変化しているからです。

昨年までは人工呼吸器をいったん装着した患者さんの家族の希望でも延命措置を取り外すことは殺人になりました。

ところが今年からはそれができるようになりました。

この事実から見ても時代は大きく変わっているのです。

地方自治体が運営する健康保険を維持する団体の約半数は倒産してもおかしくない状態だと言われています。

それを防ぐためには、全員が3割負担になり、やがて国民健康保険が開始された昭和36年の時点に返り5割負担になることは間違いありません。

他の先進国はジェネリック医薬品が90パーセントに対し日本の割合はなんと50パーセントです。

これを断行することで医療費は年間1兆円の節約になるそうです。

これからは日本の労働人口は減少するばかりです。

したがって3000人の人口が失われる前に対策は避けられないのです。

九州の人口は約1000万人。

北海道の人口は約500万人。

東北六県の総人口は1500万人以下です。

この広大な土地に人間が一人もいない光景を想像できるでしょうか?

関節ニュートラル整体のセミナーはテクニックはもちろんこのような社会学も教えています。

常に自分で考えるセラピストだけがこれからの激動の時代を生き抜いていくのです。