今年の新潟県十日町での合宿セミナーはいつになく充実した内容になりました。

今から20前から日本大学レスリング部のヘッドトレーナーとして新潟県の十日町での合宿に帯同しています。

後進の育成を兼ねて、同時に関節ニュートラル整体普及協会認定合宿セミナーを開催し今回も無事終了しました。

関節ニュートラル整体は全身の関節を覆う膜を正常に整える特殊な技術です。

全身には206個の骨から構成される約200の関節が存在します。

その一つ一つの関節に8方向に1ミリずれて復元する衝撃を緩衝する機能があることはほとんど知られていません。

それは巨大地震の衝撃を10分の一以下に緩衝する免震構造システムと同様な機能です。

ケガや痛みを未然に防ぐためには、体を支える堅牢な機能だけではなく、衝撃を緩衝する柔軟性も同時に必要不可欠なのです。

関節ニュートラル整体は、全身の関節を覆う膜の検査と矯正を行うたぐいまれな技術です。

すべて手作業で行うために、卓越した技術を持ったセラピストでなければとてもマスターできない技術なのです。

今回は諸事情で参加したセラピストの人数は昨年を2名下回りました。

しかしながら、その内容は過去最高であったと自負しています。

私自身の伝える技術も向上し、同時にセラピストの技術レベルも格段に向上しました。

指導員の大川先生も今年で16年のキャリアになりました。

考えてみると、関節ニュートラル整体の専門家となってからのキャリアが10年を超えるセラピストが全国から集結しているのですから、レベルが高いセミナー内容になって当然です。

かえすがえすも,わかるのとできるのは別だということです。

関節ニュートラル整体は、スピードやパワーに頼らない特殊な技術です。

65歳に人口比率が26パーセント超えてしまった,超高齢化社会に適応できる先進性と安全性のある高度な技術なのです。

今回は、アマレスのトップクラスの選手の矯正を安心して任せられるセラピストを育成できたことを確信しました。

しかも2名の女性が,屈強なレスラーの矯正とリハビリテーションを平然とこなしているのを見て頼もしくなりました。

力があるとしても力に頼らないことが何より大切なことは言うまでもありません。

限りある資源を大切に使用することが重要なのです。

セラピストの育成について何より見大切なことは、自分の頭で考え,自分の言葉で話し、自分の意見を言うことができる真の教養を持った人間になるお手伝いをすることだけです。

単に技術をコピーできるロボットを育成するつもりはありません。

ただ単に知識があるだけでは、応用が利くセラピストにはならないのです。

常に自分で考えることができるセラピストに育った愛弟子たちを見て、自分のことのようにうれしく思いました。