セラピストにとって最も大切なことは教養を身に着けることです。
それはただ単に知識があるというだけではありません。
知識だけならAIにかないません。
人間がAI にかなうのは「可塑性」という脳の機能です。
言い換えると初めて学んだ事に対処できる能力のことです。
関節ニュートラル整体は、手技療法を究極の応用発展形といえます。
この技術をマスターするためには,手に記憶させる作業が不可欠です。
それはまさに、頭ではなく、体で覚えるという作業を繰り返すことにほかなりません。
新しいことをマスターするのですから、それまでに培った常識はかえって邪魔になるのです。
素直な気持ちになって,常識にとらわれず体で覚えることが大切なのです。
それと並行して、世界史や地理をはじめとする教養を身に着けることも大切です。
高等学校で学ぶ勉強が生涯の知識や教養のベースになるという事実があります。
私はそのことを,池上彰氏や佐藤優氏や出口治明氏,池谷祐二氏,稲森和夫氏,西岡常一氏(法隆寺三代目棟梁)の著作を通じて学びました。
40年という長い臨床経験を通じて思う事があります。
それは無駄の連続であったように思えたことが、一つも無駄はなかったという事です。
関節ニュートラルのベースは、次の3種類です。
1、カイロプラクティックの最も効果的なテクニックであるモーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)。
2、体の調整を目的とした筋力トレーニング。
3、理学療法の起用発展形であるPNF(固有受容性神経筋促通手技)。
この学問を学ぶだけで毎日3時間費やしても最短でも3年はかかるのです。
ましてや、基本的なテクニックをマスターするとなると5年でどうでしょうか?
一日の睡眠時間が5時間以内であった私でさえ、修業時代にこのすべてをマスターするには5年はかかったのです。
ましてや人に教えるレベルに到達するには、10年を要したのです。
実際にセミナー活動を開始したのは臨床経験が20年を超えてからでした。
現在では、どうしたら最小の努力で最大の効果が得られるかという方法をを確立しました。
結論から言うと、人間の能力は大差ないので、そんなに早道も近道もないという事です。
あくまでも理論は後からついてきたものです。
関節ニュートラルの技術の優れた点は、やり直しがきくという事と,副作用がないという事につきます。
全身には206個の骨から構成される約200の関節が存在します。
その一つ一つに8方向に1ミリずれて復元する免震構造システムの様な機能があるのです。
この機能が完全である限り、ケガや痛みを未然に予防できるのです。
人体に備わったこの機能を検査して異常があれば直ちに矯正する技術が関節ニュートラル整体です。
すでにこの技術をマスターしたセラピストが20名を超えました。
今後は、高まった技術レベルを維持していく方法と初めて学ぶ人間が6年以内に独立開業できるように指導する養成校
を作りたいと考えています。