腰痛を放置してはいけません。

その理由は腰痛の段階は確実に改善できるからにほかなりません。

脊椎は上から7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎から構成されています。

その下に仙骨と両側にある寛骨(腸骨、座骨、恥骨から構成されます)があります。

その中で脊椎の最下部にある腰椎の特に4番と5番、5番と仙骨の関節が痛むケースがいわゆる腰痛の大半なのです。

国際統計によると、変形性関節炎は45歳未満ではわずかに2パーセントなのですが、45歳以上になると何と15倍の30パーセントにまで急激に増加することが確認されています。

60歳では63パーセント、80歳では87パーセントになるのです。

しかしながら関節に変形が認められた方のすべてが腰痛、背中の痛み、首の痛み、四肢の関節の痛み(肩関節、ひじ関節、手関節、股関節、膝関節、足関節)を訴えるわけではありません。

関節の運動には次の3段階があります。

1,自分の筋肉で動く「自動運動」

2、自動運動の範囲から負荷をかけるとさらに動く「他動運動」

3,他動運動運動の範囲からさらに動く「遊び運動」

という運動範囲の段階です。

産業革命の前の時代では、世界の平均寿命は30歳でした。

ところが現代ではその3倍の90歳まで長生きされる方は珍しくなくなりました。

我が国においても、長い間死因のトップは感染症でした。

日本では毎年138万人のお亡くなりになります。

その内訳は、

1、がんで死亡する方が38万人

2、心臓病が20万人

3、肺炎が12万人

4、脳血管疾患が10万人

となっています。

そのうち毎年100万人が死亡する年齢は80代以上なのです。

当たり前のことですが、人間は必ず死にます。

そしてその時期を少し伸ばすことはできるかもしれません。

そう考えると運動、栄養、精神の面で、予防改善を無理のない範囲で習慣化することがベストといえるでしょう。

腰痛を予防することができる検査と予防体操を解説します。

まず大切なことは、自動運動の範囲が正常化どうかを検査することです。

ジャンプするときの肩幅ぐらいの範囲で立ちましょう。

1、前屈して指先が床につくかを調べましょう。 非常に柔軟性がある方は、胸が太ももにつくかもしれませんが、最低限指先が床につけば合格です。この動作で痛みや運動制限がある方は腰椎椎間板ヘルニアを疑います(20代で1000人中500人、60代で1000人中800人の方に椎間板ヘルニアがあります)

2、次に後屈をして痛みがないかを調べましょう。 後屈ができるものの痛みや運動制限があれば腰椎分離すべり症を疑います。 日本人の2人に1人が腰椎分離滑り症あるいは無分離すべり症です。

3.4,左右の順番で側屈を比較しましょう。曲げた側に痛みがあれば前屈が制限されています。反対に伸ばした側に痛みや制限があれば後屈に運動制限があります。

5,6、左回旋右回旋の順番で痛みや可動域を比較しましょう。

この6パターンの検査で異常がないのに腰痛がある方は、1、の自動運動の運動範囲は正常なのですが、2、のたわみ運動や3、の遊び運動に不具合があるのです。

腰痛になって3か月以内であれば、複雑なケースは極めてまれですのでご安心ください。

関節ニュートラル整体・及川治療院ではだれもが簡単にできる1分でできる予防体操とどこでも簡単にできるつかまり立ちスクワットを指導しています。

詳しい内容は近日中に動画で見られるようにいたしますので是非ご覧ください。