関節ニュートラル整体は手技療法とリハビリテーションの応用発展形です。

関節ニュートラル整体は3本の柱から構成されています。 それは、

1、カイロプラクティックの最も効果的なテクニックである、モーションパルペーション&マニュピュレーション(動的触診法と手技療法)。

2、理学療法の主体性といえるPNF (固有受容性神経筋促通手技)。

3、体のゆがみを整えることを目的とした筋力トレーニング、です。

この2本をマスターするには膨大な時間を要します。

関節ニュートラル整体認定セミナーの講義では、大多数のセラピストが月に1回の参加ですので時間が限られてれています。

私がセラピストを志して修行に入ったのは今から40年前です。

その当時カイロプラクティックの世界で有名な先生に弟子入りしたのは19才になったばかりの年でした。

したがって関節ニュートラルニュートラル整体を開発した40才まで21年の余裕がありました。

もしあなたが10代ならば私が体験した気が遠くなる道を踏襲することもできるかもしれません.

歴史を学ぶことは大切ですが、同じ過ちを繰り返す必要はないのです。

モーションパルペーション&マニュピュレーションの創始者はベルギーのカイロプラクターであるドクタージレーです。

現在の日本と同じようにカイロプラクティックが法制化されていないベルギーでは当然ながらカイロプラクターによるレントゲン撮影はできませんでした。

そこで弾力のない関節に弾力を回復するためのアジャストメントを加えるというそれまでにないテクニックが誕生したのです。

私はその技術を今から40年前に学び実勢を繰り返しました。

セラピストになって5年を経過したときに初めてシカゴに研修旅行に行かせていただいたのです。

そこで当時ナショナル大学に留学中であった故安藤DCと知り合い私の技術を披露することになったのでした。

その光景を見ていた山根悟DCが「まさか日本から来た人間がモーションパルペーション&マニュピュレーションをやっているとは!」と驚嘆の言葉をいただいたことを昨日のことのように思い出します。

私はそんなことでは満足はできませんでした。

苦心の末、アジャストメントと検査法を極限まで高めた関節ニュートラル整体を考案したのはそれから13年後の40歳になった頃でした。

まずは先達の残した遺産を検証し踏襲したからこそこの技術が誕生したといえます。

カイロプラクティックの基本を学んだからこそ関節ニュートラル整体は誕生したのです。

しかしながら本音を言うと、今までの教えを信じなかったからこそ新しい技術が誕生したといえるのです。

今となっては、余分な脂肪をそぎ落とした関節ニュートラル整体の技術の基本と応用をマスターしたセラピストを育成することが私の使命だと自覚しています。