整形外科を受診する患者さんが訴える関節の痛みの9割は腰痛とひざ痛です。

大多数の方が、生活に支障が出て初めて整形外科を受診していると考えられます。

私自身に置き換えても、少しぐらい腰やひざの関節が痛くても病院に行く時間は取れません。

当然ながら患者さんは、腰が痛む、ひざが痛むという訴えを医師に伝えます。

痛みを覚える腰の関節やひざの関節のレントゲン検査を受けても,医学的には問題ないと言われた経験はどなたもあるはずです。

関節ニュートラル整体は全身に存在する206個の骨から構成される200の関節の8方向の弾力を検査し調整する技術です。

したがって痛みがある関節だけではなく、全体を検査して異常があれば直ちに矯正することができるのです。

あくまでも形状を整えるのではなく、関節を覆う膜の弾力を正常に整える技術なのです。

皆さんも長時間正座をした後にすぐに動くことができない経験はおありでしょう。

関節を覆う膜の弾力の異常は、長時間同じ姿勢を余儀なくされても起きるのです。

パソコンなどの作業はまさしくこのようなトラブルん原因になるのです。

先日も茨城県古河市から79歳の男性が右腰痛を訴えて来院されました。

結論を言うと、今まで強刺激の調整を受けても改善しなかった症状が、30年ぶりに改善したのです。

この患者さんは4メーターくらいの足場から落下したことが原因でした。

症状を訴える右腰は、腸腰靭帯が伸びているようでした。

専門的に言うと可動性亢進症(関節の弾力がありすぎて痛みがある状態)です。

落下したことで胸椎の圧迫骨折が見られました。

胸椎に軽度の側弯があり,関節の弾力が失われた箇所が,背中に4か所,首に3か所認められましたのでその場で矯正しました。

またこの患者さんは、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)やアキレス腱が非常に拘縮しておりFFD(前屈して指先が床につく状態がゼロポジションです)はマイナス30センチでした。

この状態を毎日1分間のエクササイズで確実に改善する方法を指導しました。

その場で改善が見られたので、「信じられない」という驚きの言葉を連呼していました。

また「耳鳴りが止まて手足があったかくなった」とも言われていました。

「ちょちょっと触っているような矯正なのに全く不思議なことがあるもんだ」と本当に驚いていたご様子でした。

手技療法とリハビリテーションんぽ進化発展形といえる関節ニュートラル整体。

ご高齢の方から子供さんまで安全確実に回復に導くことができるのです。

それにしても,この患者さんは、弾力が失われた胸椎や、下肢の関節や筋肉,頚椎の上部の関節には、まったく自覚症状はないと繰り返していました。

背骨の調整を煙突掃除に例えると、必ず上のほうから掃除しないとだめですよね。という説明をしました。

だから、自覚はなくても痛みがある腰椎の上にある胸椎や頚椎を整えて初めて腰椎も整えることが有効なんですと説明しました。

慢性痛の95パーセントに有効な関節ニュートラル整体だからこそ、生涯の仕事になるのです。